旧未分類

旧未分類 | 2009年03月03日

歯神経抜かず痛みを除去 愛院大などが再生治療法

愛知学院大歯学部の中村洋教授らのグループが、国立長寿医療センターの中島美砂子室長と共同で、傷んだ歯髄を抜かずに元通りにする新たな治療法を開発した。これまでは、歯髄を取り除くしか治療法がなかった。
 中村教授らによると、患部に「MMP3」という酵素を適量塗り込むと、血管が再生して歯髄がよみがえる。ラットを使った動物実験では、1〜2日で再生が始まった。虫歯そのものは治らないが、虫歯が歯の中心にまで達し、熱い物や冷たい物がしみる「歯髄炎」に効果がある。
 中村教授らは、傷ついた歯髄内にMMP3が多く分泌されていることを発見。「再生能力があるのでは」と予測し、治療への応用を考えついた。
 研究チームは2007年から動物実験に着手。研究は、内閣府から先端医療開発特区に選ばれており、人体に対する安全確認など課題をクリアした上で、実用化を目指している。【IndepenDent Net】