糖尿病の人は歯周病にかかりやすいことがわっかています。逆に糖尿病の人が重症の歯周病にかかってる場合に、糖尿病の検査値がなかなか下がらない傾向にあることもわかっています。しかし、歯周病を治療すると糖尿病の検査結果が良くなるということについては、今の時点ではまだ結論が出ていません。

骨粗鬆症の人は、体の骨密度が低いことから、同年代の人や、同じ歯周病の要因をもつ人と比べて歯周病になりやすい傾向があります。

重症の歯周病に人は、腎機能が低いことが多いです。これまでの研究結果によれば、歯周病を治療すると、腎臓の状態も少し良くなる可能性が高いと考えられます。ただし、どのくらい良くなるかはケースバイケースです。

歯周病と動脈硬化症の両方にかかっている人は多いです。動物実験では、歯周病菌が体の動脈硬化を起こす仕組みがわかっています。ただし、人間の体の中でも起きるかどうかは、まだ、はっきりしていません。

関節リウマチの患者さんは歯周病にかかりやすく、歯周病が重症になりやすいとわかっています。逆に、歯周病があると関節リウマチが悪化しやすいということもいえそうです。研究では、関節リウマチと歯周病の両方にかかっている人の歯周病を治したら、関節リウマチも改善したという報告が多いです。