自分はインプラント治療を行うことができますか?
全身状態に問題がない、もしくは全身疾患があってもきちんとコントロールされているほとんどの人は、インプラント治療が可能です。
インプラント治療が絶対にできない場合 (禁忌)がありますか?
インプラント治療の禁忌はまれです。しかし特別な薬を飲んでいる、あるいは医学的に問題があるとされた場合にはインプラント治療はできないかもしれません。現在、抗癌治療中や骨粗鬆症治療中の方は注意が必要です。以前、インプラント治療し現在全身的な治療中の方は大きな心配はありませんが定期検診は必ず必要です。
インプラント埋入後には痛みが ありますか?
術後に起こりうる軽度の不快感は、経口鎮痛薬でコントロールが可能です。
インプラント埋入時における手術リスクはありますか?
すべての歯科治療術式と同様に、インプラント埋入時にはある程度の手術リスクがあります。リスクが発生する可能性は、治療部位などのさまざまな要因によって決まります。多くの場合、血腫、出血、腫脹、疼痛もしくは不快感といった小さなリスクは一過性のものであり、コントロール可能です。インプラント手術に伴う大きなリスクは非常に少なく、起きたとしてもきわめてまれです。
インプラント手術から修復物が入るまでどのくらいかがりますか?
一般的にインプラント治療では、修復物(クラウンやブリッジ)を装着するまでに3~6ヵ月の治癒期間を必要とします。限定された条件下で、よく検証された治療プロトコールに従えば、インプラントを埋入したその日に上部構造の装着が可能となります。これらは即時荷重として知られています。みしま歯科医院ではインプラントの長期保存と日本人の脆弱な顎骨を考慮して現在 即時荷重インプラントは行っておりません。
即時インプラントって何?
即時インプラントとは、抜歯と同時にその部位にインプラントを埋入する手術方法です。抜歯する歯と顎骨の状態により即時インプラントが不適切な場合があります。
即時荷重って何?
即時荷重とは、インプラントが埋入されたその日(もしくは48時間以内)に修復物が装着される方法です。みしま歯科医院では様々な理由から行っておりません。
インプラントが治癒するまでの間は、一時的なクラウン、ブリッジもしくは入れ歯は可能ですか?
多くの場合に可能です。仮のクラウンもしくはブリッジが治癒期間中にインプラントに装着されることもあります。他の方法として、取り外し式の入れ歯も選択されます。
治療期間中に日常生活をいつもどおりに 楽しむことはできますか?
問題ありません。ただし術後1~2週間は、スポーツおよび活発な行動は控えたほうがよいでしょう。
インプラントで 笑顔を回復 できますか?
前歯の1本もしくはそれ以上を失っている場合には、インプラントは笑顔を回復できるうってつけの治療方法となります。多くの場合、インプラントに装着されるクラウンはまるで自分の歯のように見えるため、不自然な感じはありません。
インプラントの上にクラウンが装着されていると相手がわかることはないでしょう。インプラントは骨と結合して動かないので、不快感なく自然に笑顔を作り出すことができます。
インプラントは残っている歯を 守ってくれますか?
1本もしくはそれ以上の歯を喪失すると、となりの歯が失った歯の方向へ動いたり、対する顎の歯が伸びてきたりします。一般的に、歯の移動を阻止するとなりの歯や対する顎の歯が存在しなければ、移動したり伸びてきます。自分の歯を失うとこの現象が起きます。歯の移動は歯肉組織の高さやボリュームの不調和をもたらし、その結果としてとなりの歯はプラークの蓄積による歯周疾患や虫歯になりやすくなります。さらには顔つきや笑顔の美しさだけでなく、かみ合わせにも悪影響を与えます。インプラントは失った歯の代わ引こなるだけでなく、残っている歯を守ってくれます。
インプラントで自分の歯と同じようにかむことはできますか?
インプラントに装着されたクラウンは自分の歯に非常に近い感じがして、多くの場合は自分の歯とそっくりです。インプラント治療を受けた歯であることさえ感じないかもしれません。インプラントは骨と結合して通常の機能と咀嚼を提供します。しかし自分の歯の周囲には、咀嚼したときには適切な圧を感じ取れる「歯周靭帯」という線維が存在します。一方、インプラントには歯周靭帯が存在しないので、自分の歯とまったく同じように圧を感じることはできないと考えられます。
インプラント治療をしたことを友人は 気づくでしょうか?
適切にインプラント治療が行われれば、自分の歯並びと同様の見た目が得られます。インプラントに装着されたクラウンは自然感があり、自分の歯にそっくりです。通常、インプラントで支えられたクラウンを装着していると気づかれることはないでしょう。
修復物はネジ留めが良いですか? それともセメント固定が良いですか?
両方とも一般的に広く受け入れられている効果的な方法です。しかしそれぞれに利点と欠点があります。歯科医師は、状況に合った方法をすすめてくれるでしょう。みしま歯科医院では咬合(噛み合わせ)と審美性を考えてセメント固定の補綴物にすることが多いです。
修復物が固定式が良いですか?それとも取り外しできる ものが良いですか?
固定式も取り外し式の修復物も十分に機能します。
取り外し式の修復物は、自分で取り外しが可能ですから一般的に清掃が簡単です。そして費用が固定式に比べて安価です。さらに骨の吸収が大きい場合には、骨移植のような大きな手術をせずに発音や見た目を回復することができます。しかし多くの場合、固定式の修復物のほうがより良い解決策となります。このタイプは清掃が困難ですが、多くの患者さんは固定式を好みます。
先生は「インプラントの 修復物に人工的な歯ぐき も付ける必要があります」と説明されました。これは正しいの?
歯が失われると、その周囲の骨(歯槽骨といいます)と歯ぐき(歯肉といいます)は、垂直的にも水平的にもボリュームが減って(吸収して)しまう傾向にあります。歯槽骨は歯を支えているので、歯が失われてかむ力による刺激を受けなくなると、骨がやせます。骨の吸収に伴って、周りの軟組織や歯肉もまたボリュームを失います。歯を失った部分を長期間放置したり、よく合っていない取り外し式の義歯(部分入れ歯)による治療が行われている場合には、骨や軟組織に大きな吸収がよく生じます。
このような骨や軟組織の吸収部位は、骨移植や軟組織移植を行って回復することもあります。また、義歯に人工的な歯ぐきを付けることによって、失った骨や軟組織の模倣が最適なヶ-スもあります。
特に、笑った時に歯ぐきが広く見える場合には、歯だけではなく、人工的な歯ぐきを使用して歯ぐきも審美的に自然に見えるようにすることが大切です。さらに人工的な歯ぐきを付けることで唇がきれいに張り出し、全体として顔貌の美しさを回復することが可能となります。