歯周病の原因はプラーク!
歯周病は、プラークという、歯にくっつく細菌の固まりにより引き起こされます。プラークにより歯ぐきに炎症が起こると、歯と歯ぐきの境目の溝(歯肉溝)が深くなって、いわゆる歯周ポケットができます。このポケットの中にまでプラークの細菌が入り込んでしまうと、歯ぐきの深い部分にも炎症が広がります。やがて炎症は歯を支えている骨(歯槽骨)などの組織に近づき、骨が吸収されていきます。症状の進行とともに歯がぐらついていき、最終的に向けてしまいます。
歯周治療にはプロケアとセルフケアが欠かせない!
プラークや歯石は、目に見える部分だけでなく、外から見えないポケットの奥深く(歯肉縁下)にもくっついています。この部分は歯ブラシが届きにくいため、ブラッシングだけではいつまでもたっても炎症が治まらず、歯周病も治りません。そこで、プラークや歯石を歯科医院で除去する必要ががあります。ただ、歯科医院で除去したからで終わりというわけではなく、その後も毎日しっかりとブラッシングすることが大切です。
治療後は歯肉がヒリヒリしたり歯がしみることがある!
ポケットの奥深くのプラークや歯石を除去したあとに、歯ぐきがヒリヒリしたり、冷たいものが歯にしみることがあります。これは異常なことではなく、除去の際に歯ぐきに傷がついたり、歯の表面がほんの少し削れてしまうためです。また、歯ぐきが下がってしまたように見えるのも正常な反応で、腫れがひいて炎症が治まったサインです。
メインテナンスで再発を防ぐ!
ひととおりプラークや歯石の除去が終わったら、しばらくようすをみて再検査します。歯周炎が治まっていれば、ひとまず「治った」ということになります。あとは定期的にメンテナンスを続けて、歯ぐきの健康状態を保っていきます。しかし、歯の形は複雑ですから、プラークや歯石が取りきれていない場合もあります。結果、その場合は歯周病が治りきらないことが多く、その場合はもう一度、治療をすることになります。