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旧未分類 | 2009年10月13日

ライオン、う蝕予防効果が高まる新機序確認、フッ化物滞留性が向上

ライオンは、このほどカチオン化セルロースとカラギーナンをフッ化物配合の歯磨剤に配合することで、歯面へのフッ化物滞留性が向上し、う蝕予防効果が高まることを確認した。う蝕予防のための手法の1つとして「フッ化物の利用による歯質強化・再石灰化の促進」が挙げられている。
 フッ化物は、う蝕予防効果のある有効成分として多くの口腔用組成物に配合されている。脱灰と石灰化が平衡状態にある口腔内では歯面の再石灰化効果を促進し、初期う蝕を健全な歯にすることが可能であることがわかっている。
 ライオンは、口腔用組成物におけるフッ化物の作用性を高める方法として医薬部外品成分で対応できる手段としてのフッ化物の歯面滞留性向上作用に着目。2005年には、カチオン化セルロース(ヒドロキシエチルセルロースジメチルジアリルアンモニウムクロリド)によるフッ化物滞留性向上効果を明らかにしている。
 同社は今回新たに歯磨剤や食品などに用いられる増粘多糖類の一種である天然原料由来成分カラギーナンと従来技術のカチオン化セルロースとを併用すると、単純水溶液系、歯磨剤を用いたin vitro、in situ試験において、いずれも高いフッ化物滞留性効果があることを見いだした。また、フッ化物滞留性が高まることにより、再石灰化効果も高まることも確認。
 今回の研究成果はすでに今秋発売した新製品への応用が始まっているが、一連の研究をより進めていくことで、う蝕予防効果の一層高いオーラルケア製品の開発を目指すとしている。
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