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旧未分類 | 2010年02月20日

糖尿病 歯周病との関連 免疫低下で原因菌増加

近年、関連が明らかになってきた糖尿病と歯周病。糖尿病患者は歯周病にかかりやすく、歯周病は糖尿病の「第六の合併症」と呼ばれている。一方で、歯周病が糖尿病を悪化させることも分かってきている 🙂

歯周病と糖尿病には共通点がある。愛知学院大歯学部歯周病科(名古屋市)の野口俊英教授は、初期に顕著な自覚症状がない▽罹患(りかん)率が高い▽生活習慣病▽慢性疾患▽病気の進行のメカニズムが似ている−の五つを挙げる。関連性は疫学調査や動物実験などで明らかにされてきた。「糖尿病を起こしたマウスの方が歯周病の進行が早い。糖尿病を多く発症する米アリゾナ州のピマインディアンを対象にした調査では、歯周病の発症率が糖尿病ではない人に比べて二・六倍高い、といったことも分かっている」と説明する。

 歯周病は細菌による感染症。その細菌はどの人の口の中にも存在するが、生活習慣の乱れや加齢、糖尿病などの病気といったさまざまな要因が加わって発症する。

 糖尿病が進むと、高血糖状態が続き、体の免疫機能が低下、歯周病を起こす特殊な細菌も増える。また、歯周病がすでに口の中にあって重症化すると、細菌と戦おうと、炎症性細胞から「TNF−α」と呼ばれるタンパク質が大量に出される。このTNF−αがインスリンの働きを悪くして、血糖コントロールも悪化させると考えられている。

 歯を失う最大の欠点は、食べ物をかめなくなることだ。糖尿病患者に適した繊維質の豊富な、かみ応えのある食事が取れなくなる。「丈夫な歯でしっかりかめば少ない量で満足感を得られ、肥満の防止にもつながる」と野口教授は話す。
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