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旧未分類 | 2010年09月07日

定期的に歯科医訪ね、歯の維持管理を(^。^)

全国規模で日本人の歯茎の状態を調べた「歯科疾患実態調査」(2005年)によると、30〜50歳代の8割以上が歯周病でした。程度の軽い人も含みますが、これほど多くの人がかかっている病気なのです。

 歯を抜く原因は、20歳代は虫歯が多い(61%)ですが、50歳代になると、歯周病が原因のケース(55%)が増えます。そのため、特に中高年以降になると、歯を守るために歯周病の予防が大切になります。

 
歯周病はほとんど自覚症状がありません。一度失われたあごの骨や歯茎はもとに戻らないので、早く気づいて治療することが大事です。歯周病を起こす細菌は口内に毎日たまりますから、日々のケアも大切です。

 たばこを吸う人は吸わない人よりも2〜8倍ぐらい歯周病が悪くなりやすく、治療しても効果が小さいことが知られています。過剰なストレスも歯周病を悪化させる原因になります。

 
糖尿病の人で歯茎の異常を訴えるケースは非常に多いです。ただ、歯科医師に管理してもらい、口の機能を守ることはできます。私が診たある糖尿病患者の場合、最初は何本かの歯を抜いたのですが、治療が終わった後は1本も抜いていません。

 
でも、歯周病になって治療が終わった人と、一度もなっていない人を比べたら、やはり病気を経験した人の方が再発しやすいです。だから、治ったからと安心するのではなく、かかりつけの歯科医師を決めて定期的に訪ね、歯の健康の維持管理に努めて下さい。

 
日々の歯磨きはとても大切です。力を入れ過ぎると歯茎が傷つくので、鉛筆を持つような感じで歯ブラシの毛先を使ってやさしく磨いてください。バス法とスクラビング法=イラスト=という磨き方が簡単でお勧めです。歯と歯のすき間が広ければ、歯間ブラシを使うのが有効です。サイズはいろいろあるので、歯科医師・歯科衛生士に相談するのがよいでしょう。

 
口内の組織の一部を使って歯茎や骨を元通りにする「再生医療」も、将来的には可能になるかもしれません。でもまずは予防に取り組むことが何より大切です。