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旧未分類 | 2012年06月06日

虫歯予防にウーロン茶が有効!?

「ウーロン茶の飲用が虫歯予防の有効な手段の1つとなり得る」?!

「ウーロン茶によるデンタルプラーク沈着抑制効果の検証」と題した発表で、大阪大学大学院歯学研究科、岡山大学大学院医歯薬総合研究科、サントリー食品インターナショナルによる共同研究だ。

具体的には、ウーロン茶に含まれるポリフェノールが、虫歯原因細菌が産生する酵素、グルコシルトランスフェラーゼ(GTF)の活性を阻害する働きを検証した。GTFは、グルカンというネバネバした物質を作り、これが歯の表面に沈着してデンタルプラークを形成する。

緑茶、紅茶、ウーロン茶の原料は、同じ茶の木の葉。しかし、製法の違いによって、茶葉に含まれるカテキン類が酸化重合した分子量の大きいウーロン茶特有のポリフェノールができる。このウーロン茶ポリフェノールがGTFの活性を抑制するので、デンタルプラークがはがれやすくなるというのだ。

単盲検クロスオーバー法で実施した検証実験では、18歳から43歳までの男女31人を対象に、市販のウーロン茶とミネラルウオーターを、毎食中に約200ミリリットル、間食時と就寝前に約100ミリリットル飲ませた。被験者は2群に分けられ、ウーロン茶とミネラルウオーターを飲む時期をずらして、試験を2回実施した。

また、実験前には、歯科医師が被験者の歯を徹底的に清掃してデンタルプラークを除去。被験者は試験期間中の3日間、歯磨きとうがい、各種お茶の飲用が禁止された。そして、4日目の朝に歯垢染色剤を用いて新たに形成されたデンタルプラークの有無を歯科医師が検証する。この時、医師は被験者がどちらの飲料を飲んでいたのかは知らされていない。

実験を行った大嶋博士は、「動物実験の結果から、ウーロン茶ポリフェノールにデンタルプラーク形成に対する強い抑制作用のあることは分かっていましたが、ヒトで、ウーロン茶を飲むだけで、これほど明確なプラーク沈着の抑制作用が認められるとは思っていませんでした」とコメントしている。

 

皆さん、明日から明日からウーロン茶をたくさん飲みましょうね!(笑)

でも、虫歯予防の一番の方法は毎日の歯磨きと定期的なプリフェッショナルケアですよ!!             

                                                    三嶋直之