難病「低ホスファターゼ症」

難病「低ホスファターゼ症」

低ホスファターゼ症は、骨の強さや成長にかかわる酵素「アルカリホスファターゼ(ALP)」の働きが弱いために起こる難病。10万~15万人に1人の割合で発症する遺伝性の病気です。親に症状がなくても、子どもに出ることがあります。

重症の場合、胎児期に胸骨や背骨、肋骨などがうまく育たず、呼吸困難になる人もいます。出生後も体重か増えなかったり、足がわん曲していたりします。

一般的に乳歯は6歳頃から永久歯に生え替わり始めるが、低ホスファターゼ症の子はそれより早く歯がぐらついたり抜けたりする場合が多いです。歯と歯の骨との接着部分にあるセメント質が作られにくいために起こるとされ、抜けた歯の歯根が長いのが特徴です。