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旧未分類 | 2008年06月10日

ものを噛むチューイング動作で脳の作業記憶向上

放射線医学総合研究所の分子イメージング研究センター・先端生体計測研究グループ・機能融合研究チームの平野好幸研究員らは、神奈川歯科大学の小野塚実教授らとの共同研究により、ものを噛む“チューイング”動作が脳に刺激を与え、得た情報を一時的に保つ「作業記憶」の向上をもたらす効果があることを明らかにした。このようなチューイング効果の計測に成功したのは世界でも初めてのこと。ニューロサイエンス・レターズ誌に掲載された。
 チューイングは集中力を増強させるだけではなく、脳の背外側前頭前皮質の活動に影響を及ぼし作業の正解率を回復させる効果があることがわかった。今回の成果によって、“チューイング”が認知機能に与える影響を解明する糸口になることが期待される。
 ものを噛む“チューイング”動作が動物実験により、空間記憶に影響をもたらしていることはすでに知られている。最近研究が進み、このチューイングが人の認知成績や注意を増強する効果があることなどが明らかとなってきた。
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