旧未分類

旧未分類 | 2008年10月26日

歯周病 トケイソウ成分効く 中部大など特定

トケイソウ(別名パッションフラワー)に含まれる天然成分に、歯周病によって破壊された歯の周りの組織を再生させる機能があることを、中部大の禹済泰(ウゼテ)教授(天然物化学)と東京医科歯科大のグループが突き止めた。歯周病は「国民病」とも呼ばれて患者が急増しているが、効果的な治療薬は少ないだけに、新薬の開発に期待がかかる。
 禹教授は、骨粗しょう症の予防や症状改善に応用できる天然物質を研究。植物からの抽出物を含む3,000以上の天然化合物から、骨の形成を促すような物質を探したところ、トケイソウの花や葉に含まれる成分「ハルミン」が、骨のもとになる骨芽細胞を増やす効果があることを見つけた。
 そこで、禹教授はハルミンが歯茎で歯を支える歯槽骨の形成に応用できると考え、マウスで歯のもととなる歯胚に小さなビーズに吸着させたハルミンを埋め込み培養。3週間ほどで歯槽骨のほか、歯の根元の歯根、歯根と歯槽骨の間のクッション状組織の歯根膜の形成量が、いずれも3〜5倍促進できることが分かった。
  禹教授は「ハルミンが骨の形成に重要な働きを持つタンパク質の生産を刺激すると考えられる。大型動物で効果を実証し、治療薬としての実用化を目指したい」と話している。
🙂