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旧未分類 | 2008年11月06日

歯周病とメタボとの関連性(◎-◎)

財団法人ライオン歯科衛生研究所はこのほど、日本大学歯学部衛生学教室・前野正夫教授と共同で「歯周病とメタボリックシンドロームとの関連性」について研究を進めた結果、歯周病とメタボリックシンドロームに関連性があることを明らかにした。
20〜30歳代の若い年代を含む24〜60歳の有職者の男女を対象に「歯周病とメタボリックシンドロームとの関連性」を調査し、検討を行った。調査では、24〜60歳の有職者の男性2028名、女性450名、計2478名を対象にメタボリックシンドローム指標となる肥満・血圧・脂質・血糖値の各項目と、歯周病の判定基準となるCPIを測定した。
 その結果、歯周ポケットの有無とメタボリックシンドローム指標によるメタボリスクとを比較すると、肥満、血圧、脂質、血糖値の全ての項目で、メタボリスクの高い人は低い人に比べ、歯周ポケット有の該当率が明らかに高いこと、またメタボリックシンドローム指標の項目に該当する人は、歯周ポケット有の比率も明らかに高いことが明らかになった。特に20〜30歳代の若い年代も、40歳代以上と同様に、メタボリックシンドローム指標の項目該当数が多くなると歯周ポケット有の比率が高く、歯周病リスクが高くなる傾向があることもわかった。
 以上のことから、若い年代でもメタボリックシンドロームの兆候がある人は、歯周病リスクも高くなる傾向があるため、歯周病ケアに留意する必要があることが示唆された。