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旧未分類 | 2009年08月21日

脳梗塞からの回復*そしゃくが有効?*道医療大の研究チーム発表/北海道

北海道医療大歯学部咬合(こうごう)再建補綴(ほてつ)学講座のグループは、脳梗塞(こうそく)後の学習・機能障害の回復にそしゃくが有効であることを示唆する動物実験の研究成果をまとめた。
 実験は越野寿・教授と大学院生の川西克弥さんが実施。人工的に脳梗塞を起こしたラットを2つのグループに分け、それぞれ同じ成分の固形飼料と液体飼料を与えて飼育。その後35日目から、目標物を定めたプールに両グループを遊泳させ、学習・記憶機能の回復などを比較した。
 その結果、目標物への到達時間に差はなかったが、そしゃくが必要な固形飼料で飼育したグループの方が、液体飼料のグループよりも、空間的学習機能の低下を示す遊泳パターンの割合が低く、早い回復が認められたという。
 これまでも早期の経口摂取が脳梗塞の回復に効果があるという臨床報告があり、同講座の平井敏博・教授は「脳梗塞後のリハビリテーションにおけるそしゃくの重要性を示唆する結果」と話している。
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