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旧未分類 | 2009年11月17日

口腔ケアでインフル予防 就寝前の歯磨き重要 細菌除去で感染抑制

各地で猛威を振るっている新型インフルエンザ。ワクチン接種以外の予防法としては帰宅後の手洗いやうがいなどが広く知られている。しかし、歯磨きや舌磨きなどの口腔(こうくう)ケアにもインフルエンザの予防効果が期待されていることはあまり知られていないのでは。 インフルエンザウイルスが体内に入り病気を引き起こすには、のどや気道の粘膜に吸着して細胞に侵入しなければならない。粘膜は通常、タンパク質によって保護されており、ウイルスが簡単にはくっつかないような構造になっている。
 しかし、口内の細菌が出す酵素によって粘膜が破壊されてしまうことで、ウイルスの吸着を導いてしまうと考えられている。この酵素は歯垢(こう)や歯石、舌の表面にできる舌苔(ぜったい)などから発生することが分かっている。このため、口腔ケアでこの酵素を出す細菌を除去することで、ウイルスの感染が抑制できる。
  では具体的に口腔ケアはどうすれば効果的なのか。特に寝る前の歯磨き、舌磨きが重要。寝ている間は唾液(だえき)がほとんど出ないため、細菌が胃に流されることなく口内にとどまり大繁殖してしまう。また、高齢者や薬を飲んでいる人は舌苔がつきやすいので特に注意が必要。
 歯を磨く際には、細菌のたまりやすい歯と歯茎の間、歯と歯の間、歯のかみ合わせ部分などを意識し、歯間ブラシや糸付きようじなども使って丁寧に磨くと効果的。舌については歯ブラシでは硬すぎるため、舌クリーナーや舌ブラシなどを使うか、使い古した歯ブラシを使うと良い。
 「口腔ケアは、誤嚥(ごえん)性肺炎などさまざまな予防効果が期待できる。インフルエンザ予防にかかわらず、日ごろから口内を清潔にしておくことが大事」 🙂