インプラント治療で思うこと
インプラント治療は素晴らしい治療です
食べることは私たちにとって喜びのひとつです。
インプラント治療で「しっかり噛める・快適に噛める・長期間噛める」を
多くの患者さんに感じていただきたいと考えています。
皆さんは、インプラント治療に
ついて
どのようなイメージを
持たれていますか?
「手術だから怖い・不安」「失敗したらどうしよう」「治療時のトラブルが心配」など、不安なイメージを持たれているかたも少なくないと思います。
たしかにインプラント治療は外科手術を伴い、多くの歯科医院がインプラント治療を行うようになった反面、インプラント治療のトラブルも増加傾向にあります。しかし、しっかりとした知識・技術をもった歯科医師が手術を行えば、インプラント手術自体は成功率の高い治療です。
どこでインプラント治療を
受けるか、
だれにインプラント
治療を
してもらうか
ただ単に一番近くて便利という理由でインプラント治療を受ける歯科医院を選ぶのではなく、インプラントという特殊な治療を行うのに十分な体制がとれているのかどうかをしっかりと見て判断することが治療時や治療後のリスクの軽減につながります。
当院では、日本口腔インプラント学会認定指導医、日本口腔インプラント学会認定専門医が豊富な知識と経験を活かした質の高いインプラント治療・治療計画の立案を行っています。
豊富な経験があるからこそ、あらゆるケースに柔軟に対応し、他院で「インプラント治療はできない」と言われた患者さんも当院でインプラント治療を受けていただくことが可能です。難症例であっても、技術のある歯科医師が治療を行えば安定した予後を期待できます。
医院によって術式やメーカーなど、
さまざまな違いがあります
インプラントメーカーにはさまざまな種類があり、医院によって採用しているメーカーは異なります。また、インプラントメーカーだけでなく、術式にも医院によって違いがあります。
当院でインプラント治療を行う場合、必ず2回法による方法で治療を行っています。
インプラント治療の1回法とは、歯肉を1回しか切開しない方法です。そのため、手術が1回で済み、患者さんの負担が少なく、治療期間・通院回数も軽減することができます。
インプラント治療の2回法とは、主流とされている方法で、インプラントの埋入後、数ヶ月の治癒期間を置き、二次手術にてもう一度歯肉を切開する方法です。
2回法を選択する理由
私が2回法を選択する理由は、患者さんの骨の状態をかならず確認したいことにあります。
2回法の場合、再度歯肉を切開するため、骨の状態を確認することができ、もし骨量が不足していれば、骨造成をそこで行うこともできます。
1回法ではアバットメントが歯肉から出た状態で縫い合わせるのに対して、2回法では歯肉を完全に閉じます。そのため、細菌感染のリスクがなく、アバットメントをつい舌で触ってしまい、インプラントがダメになってしまう心配もありません。
2回手術が必要となるため、1回法と比較して患者さんの負担は増えますが、細菌感染のリスクや骨の状態を確認しないことのほうがリスクは大きいと考えています。
「補綴主導型インプラント治療」
「外科主導型インプラント治療」
という言葉があります
補綴主導型インプラント治療とは、最終的な上部構造(人工歯)の位置や形態、噛み合わせから判断してより良い位置にインプラントを配置させようとする方法です。
外科主導型インプラント治療とは、できるだけ骨があるところにインプラントを埋入することを優先する方法です。
私は、補綴主導型でありながら外科主導型でもあるハイブリッドでインプラント治療を行うべきであると考えています。
もちろん、カウンセリングの際には、患者さんのお悩みや不安なことなどをお伺いし、トータル的に考え、医学的にも患者さん的にもおすすめできる方法をご説明させていただきます。