インプラントの失敗率は非喫煙者と喫煙者を比較した場合、約1.5 〜2倍の差があります。喫煙による歯周組織への影響は歯周病と同じくリスクとなります。
1：タバコの煙に含まれる一酸化炭素により傷の治りが遅くなります。
2：ニコチンにより毛細血管が収縮されて骨組織、歯肉組織への栄養供給が不足し、傷の治りが遅くなります。
3：ニコチンにより免疫の抵抗が下がってしまいます。
4：喫煙により唾液の分泌が減少し細菌の抑制が落ちてインプラント周囲炎になりやすくなります。
5：感染などのリスクが高くなるので禁煙・減煙をお勧めします。
6：加熱式タバコも紙巻きタバコと同様のリスクがあり、健康への影響が少ないかどうかは明らかになっていません。また、加熱式タバコは禁煙を阻害する可能性があります。
日本口腔インプラント学会認定専門医　みしま歯科医院　三嶋直之