A: 骨の量や歯のない本数と患者の年齢・全身状態により本数と配置が変わります。
☆臼歯部(2本以上)のインプラント治療
臼歯部でインプラント治療をする時に重要なのは以下の点です。
・力の負担を考慮したインプラントの本数、配置の設計を行う。
・骨の質や骨の量を考慮した直径、長さの選択を行う。
・第一大臼歯か第二大臼歯まで行うかどうかで本数を設計する。
・解剖学的制約やリスクを考慮してインプラントの長さ、本数の配置を設計する。
・患者様の年齢やリスクを考慮した外科的侵襲度によるインプラント の長さ、本数の配置を設計する。
〈上あごの臼歯部の場合の重要ポイント〉
- 骨造成した部位はなるべく1歯1本のインプラント埋入が望ましい。
- 骨の質がよい場合は必要最小瑕の埋入本数とする。
- 高齢者やリスクのある患者様は大きな手術を避けショートインフラントの選択が望ましい。
- かみ合わせに問題がある場合は本数を増やし連結を行う。
〈下あごの臼歯部の場合〉
- 下歯槽神経、オドガイ孔などの解剖学的状況によりインプラント本数を減らす場合かある。
- 骨がない場合は可能であれば骨造成してインプラントを埋入する。
- 長いインプラントが埋入できた場合は必要最小限の本数を埋入する。
- 高齢者やリスクのある患者様は骨造成を避ける。
日本口腔インプラント学会認定専門医 みしま歯科医院 三嶋直之