Q: インプラント体の残存率(寿命)は?|岩見沢市の歯医者|みしま歯科医院

インプラント治療について TOPICS

Q: インプラント体の残存率(寿命)は?

A: インプラント体の残存率は他の治療法に比べて非常に高く、10年残存率は96.4%といわれています。

☆インプラント残存率に影響するもの

残存率とは、インプラント体がある年数を経てお口の中に残っているパーセンテージのことです。インプラント体の長期的な残存率は、多くの要因によって影響されます。一般的に、インプラント体の残存率は高いですが、正確な数字は研究タイプや臨床の状況によって異なります。以下に、インプラント体の長期的な残存率に影響を与えるいくつかの要因を示します。

1歯周病の有無

歯周病は、インプラント体の周囲の骨を侵食する可能性があり、インプラント体の安定性に影響を与えることがあります。歯周病の治療や予防が行われている場合、残存率が高くなる可能性があります。

2インプラント体の本数と配置

インプラントが複数ある場合、その相互作用や咬合のバランスが重要です。また、インプラントの配置が正確であることも重要です。

3専門医の技術と経験

インプラント手術やその後の管理における医師の技術と経験は、残存率に大きな影朧を与えます。経験豊富な専門医による治療の方が、通常、良好な結果が得られる傾向力があります。

4インプラントメーカーと品質

インプラントの品質や材料も重要です。信頼性の高いメーカー(インプラントシステムを一貫して研究一開発しているメーカー)から供給された高品質なインプラントは、通常、長期的な成功率が高いです。インプラント成功の基準とは、動揺がないこと、痛み・感染がないこと、初年度において骨吸収が1.5mmを超えないことならびに年間の骨吸収が0.2mm以下であること、インプラント周囲の歯ぐきが健康であること、咀喝機能が正常で日常生活での使用に満足していることです。

そのため、インプラント治療は歯周病の既往、インプラント本数が多い、専門医以外による治療、信頼性の高いメーカー以外のインプラントを使用することにより残存率は低くなります。また、長期的な成功率を向上させるためには、患者と歯科医の密な協力関係が不可欠です。定期的な口腔検査や適切な口腔ケアを受けることでインプラントの長期的な成功率を高めることができます。
日本口腔インプラント学会認定専門医 みしま歯科医院 三嶋直之