A: インプラントに歯が入る前の早期失敗と歯を入れた後の後期失敗があります。
☆早期失敗
早期失敗(インプラントに人工の歯が入るまでの間の失敗)は、インプラント手術中や手術後の歯が入るまでの初期段階で発生する失敗です。主な早期失敗の原因は以下のとおりです。
1インプラント手術が計画した位置よりもズレてしまった
2骨の過削除などによるインプラント体の動揺
3上顎洞へのインプラント迷入
4骨の密度や質が不足していた
5神経や血管の損傷
5インプラント周囲骨の過度な喪失
6手術器具の発熱による火傷
☆後期失敗
後期失敗(インプラントの人工の歯が人つた後の失敗)は、インプラントに歯が装着されてから発生する失敗です。後期失敗の主な症状は以下のとおりです。
1インプラントの緩みや移動
2歯の形態や歯ぐきの不足による審美障害
3インプラントへの過度な負荷による骨吸収や歯の破折
早期失敗と後期失敗は、それぞれ治療の異なる段階で発生する問題であり、適切な管理と治療計画が重要です。早期失敗を防ぐためには、手術時の適切な手技と計画、惑染予防対策が重要です。
後期失敗を防ぐためには、インプラント周囲の組織の健康維持と定期的なフォローアップが必要です。
日本口腔インプラント学会認定専門医 みしま歯科医院 三嶋直之