お口の機能低下は全身の機能が低下するサイン
高齢になると、かめない食品が増えたりするなど、お口の機能が低下していきます。この状態を「お口」の「フレイル」で、「オーラルフレイル」といいます。
オーラルフレイルになると怖いのが、負の連鎖です。かめなくなると、食べられる食品の数が減ります。すると、さらにかむ力が落ちてしまいます。この結果、口腔機能が低下し、低栄養やサルコペニア(筋力低下)のリスクが高まります。
オーラルフレイルは、からだのフレイルに先がけて、始まります。調査によると、オーラルフレイルと認定された人は、そうではない人と比べると、24ヵ月後にはからだのフレイル、サルコペニアともに2倍以上の発生率でした。45ヵ月後の要介護認定、死亡の発生率も2倍を超えていました。
オーラルフレイルは、全身の機能が低下するサインともいえるのです。
日本口腔インプラント学会認定専門医 みしま歯科医院 三嶋直之