Q:インプラントってなに?第二の永久歯と言われる訳は?|岩見沢市のインプラント歯科医院|みしま歯科医院

インプラント治療について TOPICS

Q:インプラントってなに?第二の永久歯と言われる訳は?

Q:インプラントってなに?第二の永久歯と言われる訳は?

・歯科でいうインプラントとは、顎の骨に直接埋め込んだ人工物(インプラント体)に歯や入れ歯の支えをさせる治療を指します。

・現在では、チタン製の円柱状のインプラントが主流となっています。

・安全性や安定性、周りの歯や組織に負担をかけないという点、天然歯と同じように機能できるという点から、第2の永久歯といわれることもあるようです。

・インプラントというのは

インプラント(implant)とは、「植え付ける・植え込む」という意味の言葉で、医学用語としては、「移植する・埋め込む」または、「移植された組織・人工物」全般を指す言葉です。

歯科においてインプラントといえば、一般には、顎の骨に直接埋め込んだ人工物に歯や入れ歯の支えをさせる治療を指し、より正確には、「歯の、歯科の」を意味するデンタル(dental)を前に付けて、デンタルインプラントといいます。また日本語で、人工歯根と呼ばれることもあり、これもインプラントのことを指します。

インプラント治療により、虫歯や歯周病などによって抜けてしまった歯の外観と機能を、他の歯に負担させることなしに回復することができるようになりました。

 

・チタン製の円柱状のインプラントが主流

インプラントの歴史は非常に長く、数々の遺跡から、1000年以上前の人類のインプラントの入ったミイラなどが発見され、インプラントの試みが明らかになっています。インプラント治療は、太古の昔から人類における医療界の大きなテーマだったわけです。現在までに、世界中で試行錯誤が繰り返され、さまざまな材料を用いて、いろいろな形態のインプラントが開発され使用されてきていますが、現在では、チタン製の円柱状のインプラントが最も主流となっています。

 

・安全性が高いことが大きな特徴
スウェーデンのペル・イングヴァール・ブローネマルク教授は、チタンが人間の骨と非常になじみがよく、骨と結合することを発見し、オッセオインテグレーションと名づけました。その後、ブローネマルク教授は、膨大な基礎研究を重ね、科学的根拠に基づいた確実性を立証しチタン製インプラントを開発、1960年代半ばより実際に治療に使用を開始しました。
人が物を咬むときの圧力は、人の体重以上にも達することもあるほど大きいものですが、ブローネマルク教授か発見したオッセオインテグレーションによって、天然歯の歯根と同じように機能することができるようになりまし
た。現在のインプラントは、基礎研究がしっかりとなされていて、臨床データも豊富なので、安全性が高いことが大きな特徴です。

 

・第2の永久歯といわれることもある
インプラントは、治療期間中、および治療がすべて終了した後も、定期的にメンテナンスを行うなど、きちんとした手入れをすれば、治療効果を長期に持続することが可能です。インプラントの臨床成功率は、世界中さまざまな施設から報告されており、90%以上のインプラントが10年以上機能するとされています。
現在、臨床で使用されているインプラントは、研究が進み、インプラントの形状や表面処理法などの改良が進み、より早く確実なオッセオインテグレーションが起こるといわれています。ちなみに、ブローネマルク教授によって最初に治療を受けた患者さんのインプラントは、術後40年近く経っても問題なく機能していることが報告されています。10年間で90%以上というインプラントの成功率は、人工関節、人工臓器といった他の人工の器官の成功率と比較して驚異的に高い数字です。失ってしまった歯が完全に再生されるわけではありませんが、その安全性や安定性、周りの歯や組織に負担をかけないという点、天然歯と同じように機能できるという点から、第2の永久歯といわれることもあるようです。
日本口腔インプラント学会認定専門医 岩見沢市 みしま歯科医院 三嶋直之