お口の都市伝説~歯医者との付き合い方これ本当!?;Q:先週はむし歯がマジで痛くてさ。でも我慢していたら治まっちゃった。歯医者行かずに済んでラッキー!|岩見沢市のインプラント歯科医院|みしま歯科医院

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お口の都市伝説~歯医者との付き合い方これ本当!?;Q:先週はむし歯がマジで痛くてさ。でも我慢していたら治まっちゃった。歯医者行かずに済んでラッキー!

Q:先週はむし歯がマジで痛くてさ。でも我慢していたら治まっちゃった。歯医者行かずに済んでラッキー!

先週痛かったむし歯が、今週は痛くなくなった? これは喜べるような状況ではありませんよ。私が思うに、歯の内部で起きている強い炎症のために、神経が死んでしまったのでしょう。

神経が死ぬと、一時的に痛みはなくなります。痛みを感じるセンサーがダウンしたわけですからね。でも炎症はなくなりません。それどころかさらに悪化します。歯の内部に溜まった膿が、根っこの先から歯の外に押し出されて、こんどはそこで炎症が広がります。こうなると、激烈な痛みが起きることが多いのです。

大学受験で忙しいのはよくわかりますが、今すぐ歯医者さんでむし歯を治してもらうべきですね。でないと、お口のなかに爆弾を抱えたまま受験に臨むことになってしまいます。疲れたりして抵抗力の落ちたときに突発的に痛くなることもありますし、受験の当日に痛くなったりしてそれまでの勉強が台無しになってしまったら大変です。それから、いくら受験生で勉強が忙しくても、このままの生活を続けてはいけません。夜中に夜食やおやつを眠気覚ましにタラタラと食べ、そのまま歯みがきをせずに寝るなんていう生活を何ヵ月も続けたら、むし歯ができて当然です。

とくに永久歯の奥歯は、高校生くらいの年齢ではまだ生えて数年しか経っておらず、エナメル質が軟らかくてむし歯になりやすいんです。フッ素(フッ化物)も使って大事に守っていかなくては。

子どものころの歯みがきや食生活は親御さんの監督下にありますが、高校生にもなると、そうはいきません。日本では小学生のむし歯は減少傾向ですが、その子どもたちが中高生になったころから、残念なことにむし歯が急増してしまう。

この時期を無事にやりすごすことができれば、大人になってから失う歯もかなり減るでしようし、歯で苦労する人も減るはずなのですが……。

ともあれ、まずは早急に歯医者さんでむし歯の治療を受けましよう。深刻な事態を引き起こす前にね。


日本口腔インプラント学会認定専門医 岩見沢市 みしま歯科医院 三嶋直之