☆疾患・症状に関する疑問:Q;成人と小児のプラーク(歯垢)の違いはある?|岩見沢市のインプラント歯科医院|みしま歯科医院

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☆疾患・症状に関する疑問:Q;成人と小児のプラーク(歯垢)の違いはある?

Q;成人と小児のプラーク(歯垢)の違いはある?

A:プラークの成分および細菌叢の構成は、年齢により異なることがわかっています。

 唾液の細菌叢を成人と小児で比較した研究はありますが、プラークは前歯と臼歯、歯肉縁上と縁下など採取部位によって細菌叢の構成が異なるため、口腔内に萌出している歯種が異なる成人と小児でサンプリング条件を揃えることが難しく、成人と小児のプラークの細菌叢を直接比較した研究はありません。

 スウェーデン人青年40名(う蝕病変を有するCAR群20名とう蝕を有しないCF群20名)から歯肉縁上プラーク試料を採取した研究では、CAR群ではAbiotrophis属、Prevotella属、Veillonella属が有意に多く、CF群ではRothia属とCorynebacterium属が有意に多く検出されています。

 さらに、CAR群で乳酸などの有機酸とScardovia wiggsiaeがもっとも強い関連を示した一方、エタノールとイソプロパノールは、Rothia属やCorynebacterium属などの健康関連細菌と有意に関連していたと報告されています。

 一方、12歳以下の韓国人小児120名から唾液とプラークのサンプルを採取した研究では、6~12歳児のCAR群でStreptococcus mutansが、CF群でCorynebacterium durumがそれぞれ有意に高い比率で存在することが示されています。また、6歳以下のCAR群ではScardovia wiggsiaeとLeptotrichia wadeiが、CF群でNeisseria oralisが多く検出されたことも報告されています。

 このように、プラークの成分と菌叢の構成には、年齢の影響に加えて口腔疾患リスク要因が密接にかかわっていると言えるでしょう。

日本口腔インプラント学会認定専門医 岩見沢市 みしま歯科医院 三嶋直之