☆疾患・症状に関する疑問:Q;口臭のにおいの違いは何が原因?|岩見沢市のインプラント歯科医院|みしま歯科医院

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☆疾患・症状に関する疑問:Q;口臭のにおいの違いは何が原因?

Q;口臭のにおいの違いは何が原因?

A:口臭の原因は口腔内だけではなく、全身疾患による影響も考えられ、疾患によるにおいの違いが示されています。

 口臭の原因は、その多くが口腔内にあると言われています。しかし、「以前と違うにおいがする」「口腔内の所見からは原因が思い当たらない」といった場合は、全身疾患とのかかわりがあるかもしれません。

 口臭の原因となりうる全身的背景として、消化器疾患、呼吸器疾患、鼻咽腔疾患、代謝性口臭の原因疾患のほか、口腔乾燥の原因となるシェーグレン症候群や唾液腺委縮、内服薬の影響が挙げられます。

 食道がんや食道狭窄、憩室などの消化器疾患では、停留した食塊の腐敗とそれによる炎症が原因で、病巣由来の食物腐敗臭が混じります。喉頭がん、副鼻腔炎、化膿性気管支炎、肺膿瘍、肺壊疸、結核性空洞の二次感染、肺がんなどの呼吸器疾患では、いずれも細菌感染と炎症・壊死層から腐った肉のような腐敗臭が排出されます。
 また、喉頭がん、副鼻腔炎などの鼻咽腔疾患から生じるにおいの主成分は、口腔由来の口臭の主要原因物質と同じ揮発性硫黄化合物(VSC)です。さらに、代謝性口臭の原因疾患として、糖尿病、尿毒症、肝硬変、肝がん、トリメチルアミン尿症等が挙げられ、糖尿病では、柿の腐ったような甘酸っぱいアセトン臭が特徴です。肝硬変や肝がん、トリメチルアミン尿症などの肝疾患では、魚くさいアミン臭が排出されます。尿毒症のような腎疾患では、腐った卵とニンニクの混じったようなアンモニア臭が生じます。

 口臭を主訴に来院した患者さんの口臭要因の調査では、生理的口臭、舌苔の付着などにともなう口臭、歯周病など口腔内の病気に由来する口臭がそれぞれ1/3ずつを占め、その他約1%が代謝性疾患・耳鼻咽喉系疾患・呼吸器系疾患などの呼気由来の口臭であったと報告されています。
 全身疾患の兆候として現れる口臭はけっして多くはありませんが、においには特性がありますので、「くさい」の種類を正確に鑑別することが大切です。
日本口腔インプラント学会認定専門医 岩見沢市 みしま歯科医院 三嶋直之