☆疾患・症状に関する疑問:Q;暗示でブラキシズムが改善する?|岩見沢市のインプラント歯科医院|みしま歯科医院

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☆疾患・症状に関する疑問:Q;暗示でブラキシズムが改善する?

Q;暗示でブラキシズムが改善する?

A:心理社会的なストレスがブラキシズムの要因である場合、軽減効果があったとの報告はあります。ただし、決定的な治療法ではありません
 ブラキシズムは、咀嚼筋が繰り返し活動している状態であり、上下の歯が接触して擦り合ったり(グラインディング)、食いしばったりする(クレンチング)のが特徴です。睡眠時におきるブラキシズムを「睡眠時ブラキシズム」、覚醒時のものを「覚醒時ブラキシズム」といいます。今回質問のあった睡眠時ブラキシズムは、子どもから大人まで幅広い年代で認められます。いくつかの国々の調査によって、大人では8.0~8.4%の人に睡眠時ブラキシズムがあることが報告されています。
 睡眠時ブラキシズムによる影響でもっとも多いのは、歯の摩耗です。

 ブラキシズムの病因は、咬合干渉、睡眠時無呼吸症などの睡眠障害、心理社会的なストレス要因や性格などが挙げられており、論争の的となっています。睡眠時ブラキシズムがある人は、心配症で緊張しやすく、より高いレベルのストレスを感じていて、これにうまく対処できていないかもしれないという報告もあります。これらの特徴が、ブラキシズムの病因であるのか、それともブラキシズムにより生じた結果であるのかを区別するのは困難です。

 現在、睡眠時ブラキシズムに対しての決定的な治療法はありませんが、歯へのダメージを軽減するという目的ではスプリントがよく使用されています。暗示を含む催眠療法は、前述した心理社会的なストレスヘのアプローチとして用いられています。
 たとえば、セラピストによって対象者個々人に適した暗示の導入法や深化法が決定された後、暗示催眠療法が行われブラキシズムが軽減したとか、セラピストが催眠療法で対象者の心理社会的なストレス要因(他者との葛藤など)を明らかにして、それへの対処法を示すことによって睡眠時ブラキシズムが消失したといった報告があります。
 これらの報告は、ブラキシズムという複雑な疾患の理解と治療法の改善のために歯科以外の知識や専門家の意見が重要であることを示しています。

日本口腔インプラント学会認定専門医 岩見沢市 みしま歯科医院 三嶋直之