☆インプラント治療Q&A その3 2022年版|岩見沢市の歯医者|みしま歯科医院

よくあるご質問 TOPICS

☆インプラント治療Q&A その3 2022年版

検査・治療計画ってなに?

(1)インプラント治療を安全に行っていくうえで、術前の検査は必要不可欠なものです。
(2)検査に基づき、インプラントの本数、サイズや埋め込む位置の治療計画を立案しインプラント治療を行っていきます。

・術前の検査は必要不可欠
インプラント治療を安全に行っていくうえで、術前の検査は必要不可欠なものです。主訴の確認、 既往歴・現病歴・全身状態、口腔内の状態 残存歯、咬み合わせ、欠損部の状況、粘膜の状況、視診、触診、石膏模型、X線写真 CT 等。

・検査に基づいて治療計画を立案
検査に基づき、インプラントの本数、サイズや埋め込む位置の治療計画を立案しインプラント治療を行っていきます。現在では最新の技術を駆使し、コンピュータ上で治療計画の立案が可能となり、最終的な被せ物の三次元的形態と骨の画像を同時に見ながらインプラントの埋め込む位置を決定できるため、審美性・機能性がさらに向上された治療が可能となりました。また、このシステムにより歯茎を切らない低侵襲性の手術が提供できるようになりました。

自家骨移植ってどういうこと?

・骨の移植は、インプラントを支える土台をつくるために必要なことがあります。
・自家骨移植は、自分の骨を使って移植をしますので、まず骨の採取が必要になります。

・骨の移植をするのはなぜ
歯がなくなってしまうと、歯を支えていた骨の薄い部分は吸収してなくなってしまいます。また、歯の状態が悪いまま放置したような場合には、顎の骨がやせてしまいます。そうするとインプラントを支える土台となる顎の骨がないためそのままではインプラントをしたくてもできない場合があります。このような場合、インプラントをするために、顎の骨の移植をする必要があります。骨の移植として自分の骨を利用する(自家骨移植)、 人工の骨補填材を利用する、他家骨移植・異種骨移植の方法があります。

・自家骨移植は骨の採取が必要
自家骨移植とは、患者さん自身の骨を採取して、骨が少なく移植が必要な部分に移植する方法です。移植する骨の必要な量によって採取する場所が異なります。移植する骨が少量ですむ場合には、インプラントを入れるために削った顎の骨を利用します。専用の器具を使用して、削った骨をその場で回収するため、追加して骨の採取を行う必要がありません。しかし、多量の骨は採取できません。もう少し骨が必要な場合には、口の中から上顎や下顎の骨を採取します。現在は下顎の奥のほう(親知らずのあったあたり)から骨を採取するのが一般的です。そして移植が必要な部位にその骨を塊ごともしくは砕いて、移植します。インプラントの埋入を同時に行えないほど極端に骨の少ない場合は、骨が定着して安定するのを約4~6か月間待ち、その後インプラントを挿入します。さらに、たくさんの骨が必要な場合は、腰の骨など顎の骨以外から骨を採取しますが、このような場合は非常に稀です。

・自家骨移植のメリット・デメリットは
自家骨移植の利点は、他の代替材料を使うよりも、自分の骨を利用するため感染のリスクが少なく安心ということです。また定着する骨も多いといわれています。しかし、インプラントを埋める場所とは別のところからの骨の採取を行いますので、手術部位が複数となってしまいます。特に腰骨など顎の骨以外からの骨の採取する手術であれば、全身麻酔や入院が必要になり、やや大きな手術となってしまいます。口の中からのみの移植であれば、特に入院は必要ありません。

・骨補填材を用いたときは
骨移植に際して、自家骨移植でなく骨補填材という骨の修正のための材料を用いる場合もあります。骨補填材を用いた場合、骨の採取がありませんので、患者さんにかかる手術の侵襲は減ります。つまり余分な痛みや腫れはありません。手術時間も短くてすみます。

・他家骨移植・異種骨移植を行うときは
欧米では、骨移植を行う場合、他家骨移植・異種骨移植を行うことも多いようです。他家骨移植は他の人の骨を利用すること、異種骨移植とは牛などの他の動物の骨を利用することです。
それぞれ製品として安全な処理がなされ、欧米の国々では正式に許可され広く使用されています。日本でも、患者さんの同意を得たうえで利用される場合もあります。

 

顎の骨の造成術ってどういうこと?

・十分な骨がない方にインプラントを入れることができるように行う、顎の骨を造る手術のことをいいます。
・骨造成の方法には、GBR(骨誘導再生法)・オンレーボーングラフト・上顎洞底挙上術(サイナスリフト)・ソケットリフト・骨延長術のようなものがあります。

・顎の骨を造る手術というのは
インプラント治療を行うには、通常そこにインプラントを入れることができるだけの骨の量があるかどうかが問題になります。しかし、患者さんによってはそのままでは十分な骨がない方もおられます。そのような方にインプラントを入れることができるように行う、顎の骨を造る手術のことをいいます。

・GBR(骨誘導再生法)というのは
歯を抜くと顎の骨に穴(抜歯窩)ができます。抜歯窩を埋めようとして、まず歯ぐきが穴を覆います。その後歯ぐきの中で、骨がじっくりできてきます。骨の再生するスピードは、歯ぐき(上皮)の再生するスピードに比べてゆっくりであるという特徴があります。そのため自然の成り行きにまかせると、骨が再生してほしい部分に歯ぐきが先に入ってしまい、歯を抜いた穴は元のような骨の形ではなく、横から見ると陥没したように治ってきてしまうことがあります。過度に陥没したように治るということは、インプラントを植立するべき部位の骨が不足してしまうことを意味します。顎の骨が陥没しないように、歯を抜いたときに歯ぐきを遮断する膜(メンブレン)をかぶせるように骨の上に置き、歯ぐきの侵人を妨げることにより、元の骨の形に近い状態にまで骨の形を回復させることができます これをGBRといいます。また、インプラント埋入する際にインプラント周囲に十分な骨量がなかったときにGBRを併用することもあります。手術時に露出した骨の表面から少量の骨をかきとり、人工の骨と混ぜ合わせてインプラント周囲に置きます。その上から遮断膜(メンブレン)を置くことによって、骨が治療され再生するのを待ちます 3~6か月の治療期間の後患者さんの骨の組織がインプラント周囲に訪導されますので、インプラントはしっかり固定されることになります。用いられる膜(メンブレン)は、骨の再生を待って後にとりのぞきます。吸収性の膜(メンブレン)用いる場合もあります。

・オンレーボーングラフトというのは
オンレーボーンクうフトとは、インプラントとするには骨の高さが足りない場介に顎の骨の上に他部分から取ってってきた骨を移植して固定する手術です。インプラントする部位とは離れた、下の顎の奥のほうや、オトガイと呼ばれる唇の下の骨から、また稀に腰の骨からブロック状の骨を採取してきて、インプラントする部位に骨を移植する手術になります。採取した骨は細いチタン製のネジにて固定して、しっかりと顎骨に固定するのを待ってからインプラントを埋入します。

・上顎洞底挙上術というのは
上顎洞底挙上術は、上の顎の奥歯に骨の高さが足りない方に用いる方法です。上顎の中には、上顎洞と呼ばれる空洞があります。上顎洞の中は粘膜で覆われており、鼻の穴とつながっています。歯を支えていた歯槽骨と呼ばれる骨のてっぺんから上顎洞までの距離が短いということは、インプラントの長さをカバーするのに必要な骨の量が足りないことになり、インプラントを入れるためには骨を補充する必要があります。手術としては、まず上顎洞の壁の骨を楕円形にくりぬいて上顎洞底の粘膜を慎重に剥がしながら、空洞内部の上方に持ち上げていきます。持ち上げられた粘膜と上顎洞底の骨の間には空隙ができますから、そこに自分の骨や人工の骨をつめて、空隙を骨化させる手法です。元々の骨の量に応じてこの手術と同時にインプラントを入れる場合と、4~6か月後にしっかりと移植した骨が安定してからインプラントを入れる場合があります。また、上顎洞を挙上する骨が2、3ミリと比較的少量でする場合には、インプラントを入れる穴から直接骨を足し、底上げを行うこともあります。これをソケットリフトといいます。

・骨延長術というのは
骨延長術も、骨の高さが足りない方に用いる方法で、上顎、下顎どちらにも適応されます。まず、伸ばしたい部分の歯槽骨を分割して、基底部の骨と分割した骨の両方に骨延長器を取り付け、毎日0.3~0.6ミリの速度で延長器のネジ付ロットを回転させる方法で、骨切り部を延長していきます。すると延長した部分に骨と歯茎が再生するという原理です。延長終了後は2、3か月以上の骨硬化期間を経て延長器の除去を行います。骨の成熟を待ってからインプラントを埋入します。

 

歯が1本欠けているときのインプラント治療は?

・インプラント治療の最大のメリットは、周囲の歯を削り負担をかけずに治療でき、周囲の歯の寿命を延ばしてあげられることです。
・インプラントを入れると、骨はインプラントを支える働きによって活性を保ち、骨の減少を抑えられるともいわれています。

・インプラントで治療する最大のメリットは
虫歯や歯周病、あるいは歯の根にヒビが入ってしまった(歯根破折)などの何らかの理由で歯を抜かなければならなくなり、その後どのようにしていくかを考えるとき、インプラント治療は選択肢の1つとしてあげられます。歯の欠損が1本の場合、ブリッジでも治療が可能なことも多いのですが、インプラントで治療する最大のメリットは、ブリッジのように周囲の歯を削り負担をかけることなく治療できるため、周囲の歯の寿命を延ばしてあげられることです。また歯を支える骨は、歯がなくなり使われなくなると、だんだんとやせてきて骨量が減少してしまいますが、インプラントを入れると、骨はインプラントを支える働きによって活性を保ち、骨の減少を抑えられるともいわれています。

・歯の形や大きさは生えている場所によってさまざま
一口に歯といっても、歯の形や大きさは生えている場所によってさまざまです。また患者さん1人ひとりの歯並びが同じでないように、歯の形や大きさも同じではありません。しかし、インプラントの大きさは、おおよそ標準的なサイズは直径が4ミリで長さが10ミリ程度です。もちろん、1種類というわけではなく、大きさ・幅ともに種類はあるものの、各インプラントシステムの規格によって決まっていますので、歯が1本だけない場合は特に隣の歯との間隔が問題になってきます。標準よりも細いサイズのインプラントも用意されていることも多いですが、どんなに細いインプラントでも直径が3ミリ程度です。

・インプラントを入れたい位置の骨の量・形・質によって処置必要
また隣の歯と入れるインプラントとの間には、インプラントを支える骨を存在させるためにある程度(最低1.5ミリ~2ミリ)間をあける必要があります。したがって、隣の歯との隙間が狭い場合には、インプラント治療を行うことが難しくなってきます。このようなケースは、上下の前歯や、もともとあった歯が重なって生えていたような場合に多く起こります。この場合、隣の歯にかぶせ物が入っているときは、そのかぶせ物を少し小さめにつくり直したり、歯が傾いてしまっているようなときは、少し傾いているところを削ったりすることで対応できることもあります。また、インプラント治療の前に、矯正治療を行ってスペースをつくる必要がある場合もあります。注意すべきは、問隔だけではなく、問隔は十分にあってもインプラントを入れたい位置の骨の量・形そして質によってはインプラントを入れる前に骨の移植などを行わなければならないこともあることです。このように、たとえインプラントを1本入れるときでも、事前にCT撮影を行うことは非常に重要で、手術前に必須の検査といえます。

・歯ぎしりが強い人のときは
またインプラントは、歯の根の形と異なり円柱あるいは円錐形をしていますので、歯ぎしりなどのときに起こる横揺れに弱いといわれてきました。それ故に、インプラントを2本以上に連続で入れた場合にはインプラントをかぶせる歯でつなげてあげることが一般的です。しかし、1本だけのインプラントの場合、複数のインプラントのようにつ
なげて補強することができません。隣の歯が歯周病などでなく、しっかりインプラントにかぶせた歯と接触している場合には、残りの歯が支えになってくれますから、あまり心配はいりません。後ろに歯がない場合、両隣の歯と隙問が大きくすいてしまう場合、歯ぎしりが強い方の場合などは、事前に担当の先生とよく相談のうえ、納得されてから治療を始めましょう。

歯が数本欠けているときの インプラント治療は?

・左右どちらかに限局している場合は、他の歯に大きな問題がなければ、インプラント治療の通常の診査(模型による診査、CTによる骨量・骨形態の検査)に移れます。
・左右にまたがっている場合は、まず現在咬み合う位置がしっかり決まっているかをすぐにインプラント治療に入れるか否かの1つの基準にしてください。

・歯が数本なくなる例をみると
歯を失った際の治療法としては、大きく分けてブリッジ、入れ歯、インプラントがあります。失った歯が少ない場合、患者さん本人としては、何の治療もせず、そのままにしておいても、全く不自由を感じないこともあります。しかし、長期的にみると、他の残りの歯に負担がかかり過ぎ、悪くしてしまう危険があります。また、歯のない数が比較的少ないためブリッジや小さく違和感の少ない入れ歯で治療後問題なく使用できることも多くあります。しかし、何年か経過し、そのブリッジや入れ歯を支えている歯(特に一番後ろの歯)が弱ってしまって抜かなくてはならず、結果としてもともとない部分を含め、歯が数本なくなってしまうことがあります。この場合、ブリッジという治療が行えず、あるいは入れ歯にしても反対側にまたがる大きなものになってしまいます。これらの治療法に抵抗を感じ、インプラントを初めて検討するという方は非常に多く見受けられます。またまだ抜歯はしていないがぐらぐらしたり調子の芳しくないブリッジやかぶせた歯があり、だめになったらインプラント治療を考えている方もおられるかもしれません。

・複数歯がないといっでも状況はそれぞれ
複数歯がないといっても、状況はそれぞれですから大まかに歯がない部分が左半分か右半分のいずれかに限局しているか、左右両方にあるかに分けてみていきましょう。

・左右どちらかに限局しているときは
まず左右どちらかに限局している場合は、反対側に歯がありますから、歯を咬み合う位置が比較的決めやすいかと思います。このような場合は、他の歯に大きな問題がなければ、インプラント治療の通常の診査(模型による診査、CTによる骨量・骨形態の検査)に移ります。模型による診査では、CTを撮影する前に理想的な歯の形を模型上で蝋でつくり、インプラントが入れられるスペース(前後の歯とのスペースだけでなく、咬み合う歯とのスペースも重要です)があるかどうかを確認することもあります(例えば、実際には2本歯がないがスペースの関係で1本しか歯
がつくれないようなこともあります)。

・歯がない部位が前歯などのときは
歯がない部位が前歯などの場合は、患者さんが模型上につくられた歯(完成予想図)をみることによっておおよそどのような形態の歯ができるかのイメージがつきやすいでしょう。また、この疑似の歯を利用、手を加えてCT撮影時や手術時に利用することもあります(ステント、サージカルテンプレートなどと呼ばれています)

・左右にまたがっているときは
左右にまたかっている場合は、まず現在咬み合う位置がしっかり決まっているかを1つの基準にしてください。入れ歯などを用いなくてもしっかり決まる場合は、先に述べた形で治療を進めていけると思います。しかし、手術後は腫れや痛みがあることが一般的ですから、複数部位を同時に手術するか分けて行うかについては、そのメリット・デメリットについて担当医に十分に説明を受けてください。

・入れ歯などを使えば咬み位置が安定するときは
現在入れ歯などを使用していて、それを使えば咬み位置が安定する場合は、入れ歯の咬み位置をインプラントでの咬み位置に変化なく上手に移行できる部位から治療をはじめるとよいでしょう。

・入れ歯を使用しても咬み位置が安定しないときは
また、現在入れ歯を使用していない、使用しても咬み位置が安定しないという場合は、咬み合わせの治療も必要になってきます。この場合、まず義歯や仮歯を用いて咬み合わせを安定させてからインプラント治療を行うことが多くあります(同時に併行して行うこともあります)。

歯が全部欠けているときの インプラント治療は?

・歯がすべてない方の治療法は、大きく分けて、4本から8本程度のインプラントをかぶせる歯でつなげてブリッジにするもの(原則取り外しなし)と、インプラントを入れ歯を安定させるための土台として用いるものがあります(取り外しあり)。

・インプラント治療が有効
虫歯や歯周病によって歯をすべて失ってしまったが、入れ歯が合わない、取り外しが面倒でいやだ、よく咬めるようになって美味しいものを美味しく食べたいなど問題を抱えている方は非常に多くおられます。これらの問題を改善するにあたりインプラント治療は大変有効な手段です。

・歯がすべてない人の治療は
歯がすべてない方の治療法は、大きく分けて、4本から8本程度のインプラントをかぶせる歯でつなげてブリッジにするもの(原則取り外しなし)と、インプラントを入れ歯を安定させるための土台として用いるもの(取り外しあり)に分けられます。ここでは後者の入れ歯の土台としてインプラントを用いる治療法を説明いたします。

・入れ歯の土台としてインプラントを用いる治療法は
この治療法は、外からの見た目は通常の総入れ歯とあまり変わりません。部分入れ歯をお使いになったことがあり、徐々に歯を抜かれて総入れ歯になられた方はイメージしやすいと思いますが、同じ入れ歯でも、入れ歯を支えるための歯が多ければ入れ歯の大きさは小さく、安定も良好であったかと思います。

・インプラントを用いて入れ歯を支える土台を増やす
このようにインプラントを用いて入れ歯を支える土台を増やしてあげることで、より安定のよい入れ歯をつくることができます。インプラントは、天然の歯に比べ横揺れの力に弱いといわれていますので、歯をつくって金属のバネをかけるのではなく、背の低い土台をつくり棒でつなげたり磁石を併用したりして入れ歯を下から支えます。また、入れるインプラントの数は2本から4本位が一般的ですから、治療費や手術による侵襲も抑えられます。骨の量が不足していて入れられるインプラントの本数に制限があるときにも有用です。治療にあたっては、入れ歯のどの位置にインプラントを入れられるか、また入れると効果的であるかを診断します。入れ歯にレントゲンに反映されるような細工をしたり、ステントやラジオグラフィックテンプレートと呼ばれる装置を作成した後、CTをとります。CTを参考に、治療計画をたて手術を行います。

・事前に説明を受け納得してから治療を始めること
インプラントが骨としっかりくっつくまでの間は、インプラントは土台として用いずになるべく力をかけないようにするために、一時的に入れ歯を多少緩くすることがありますので、一時的に不自由に感じる期間ができることもあります。かかりつけ医に事前に説明を受け納得されてから治療を始めることをおすすめします。

必要最小限の本数で最大の 効果が上がるつてどういうこと?

・必ずしも歯を失った本数と同じ数だけインプラントを入れる必要はありません。
・どの場所にどのくらいインプラントを入れると安全にかつ必要最小限の処置で治療できるかは、術前のCT検査により判断できる部分が大きいのです。

・失った本数と同じ数だけインプラントを入れる必要はない
インプラントは、見てきたようにチタン金属を用いて人工の歯の根をつくり、この根を土台として歯をつくっていく治療法です。しかし、必ずしも歯を失った本数と同じ数だけインプラントを入れる必要があるかというと、そうでもありません。むしろ大人の歯と同じ数の本数(私たちの歯は親しらずを入れないと片顎で14本ずつ)を入れることは、まずありません。例えば、1本も歯がない方でも8本もインプラントを入れれば問題なく治療が可能なことが大半です。また、歯が3本分ない場合は、2本インプラントを入れてつなげてあげることも可能です。

・どこにどのくらいインプラントを入れるかはCT検査で判断
どのような場所にどのくらいインプラントを入れると安全にかつ必要最小限の処置で治療できるかについては、やはり術前のCT検査により判断できる部分が大きいでしょう。骨の量、幅だけでなく、骨の質も重要な要素になっ
てきます。一般に上顎と下顎では、上顎のほうが多くのインプラントを必要とします。これには骨の質の違いが関係しています(上顎は下顎に比べて骨密度が少ないからです)。ですから、歯がない本数だけで一概に必要最小限のインプラントの本数を決めることはできません。また骨だけではなく、患者さんの全身状態、喫煙の有無、残りの歯の状況なども影響を与える要素に含まれますから、手術の前にどのように治療していくのか、どうしてこの数インプラントが必要なのか、十分な説明を受け納得されてから治療を開始することを強くおすすめします。患者さんにとっては、入れるインプラントの本数が少なければ少ないほど一般に治療費は安くなり負担が少なくなります。しかし、インプラントの本数が少なくなればなるほど、1本あたりにかかる負担が大きくなり、リスクも大きくなります。現在のところ、インプラントの必要最小限の本数については決定されていません。近年、3~4本で片顎を支えることが可能とする報告もありますが、長期の予後については不明な点もあります。
インプラントをたくさん入れるほど、1本あたりの負担は減り、リスクに対する不安も減りますが、治療費や外科的侵襲は多くなります。インプラントの治療の際は、何本のインプラントを入れるのか、それ以上(それ以下)入れる治療法での利点欠点についてよく説明を受け、納得されたうえで、治療を開始してください。

部分入れ歯からインプラントにするには

・歯がない部位やその数により口の状況にはかなり幅がありますので、治療方針も方法もバリエーションに富んでいます。
・他の歯の治療にある程度目処がついたら、CTや模型による検査、診査を行い治療方針をたてていきます。

・治療方針も方法もバリエーションに富んでいる
何らかの原因で歯を失ってしまい、部分入れ歯を使用しているけれどもうまく咬めない、取り外しの面倒さや笑ったときにバネが見えるのが気になる、話がしづらいなどの理由で、インプラント治療をしたいという方は少なくありません。部分入れ歯といっても、1本歯がないケースから、逆に1本だけしか歯が残っていないケースまで、歯がない部位やその数により口の状況にはかなり幅がありますので、治療方針も方法もバリエーションに富んでいると思います。

・インプラント成功の鍵は
特に今まで入れ歯の装置(金属のバネなど)がかかっていた歯は入れ歯からの負担がかかり、虫歯や歯周病にかかりやすい環境におかれています(その負担をインプラントにより軽減させてあげることができます)。特にインプラントを入れる予定の部位の隣の歯が重度の歯周病でぐらぐらしているようであれば、事前に歯周病の治療や、歯周病の状態が芳しくない場合には抜歯をして、インプラントが歯周病(インプラント周囲炎といいます)になりにくい環境を整えてあげることも、インプラント成功の鍵となります。すべての場合に共通することとしてインプラント治療を始める前にまずは今残っている歯に問題がないか再度確認をしてもらってください。

・CTや模型による検査・診査を行い治療方針をたてていく
また入れ歯を安定させるための特殊な装置などがついたかぶせ物などがある場合は、つくり直す必要があることもあります。また咬み合わせに問題がある場合は、まず咬み合わせの位置を修正してから行う場合もあります(インプラント治療と併行して行うこともあります)。他の歯の治療にある程度目処がついたら、CTや模型による検査、診査を行い治療方針をたてていきます。部分入れ歯を使用して時間がたっている場合や歯の欠損の原因によっては顎の骨がやせていることがあります。骨の量にもよりますが、非常に少ない場合には事前に、あるいはインプラント埋入手術と同時に骨移植が必要なことがあります。

・問題は入れ歯を支えていた土手の形が変わったとき
この場合に問題となるのは、入れ歯は顎の土手の形に合うようにつくられていますので、骨の移植をしたりインプラント埋入のために歯茎を切ったりすると、入れ歯を支えていた土手の形が変わってしまうのです。つまり手術のあと、入れ歯は使えなくなってしまいます。もちろん入れ歯の種類、形によっては、ある程度傷が治ってからは修理をして再び仮歯が入るまでの間使うことも可能です。しかし歯茎を切って糸で縫い合わせるおおよそ1週間から10日ほど糸が残りますから、その問は土手の形が安定しませんので、少なくとも、その間入れ歯を使用するのは難しいと考えておいたほうがよいでしょう。

・奥歯や前歯の入れ歯が使用できないときは
奥歯などの場合は、義歯がなくても見た目は比較的目立たないことが多いですが、お食事はしにくくなります。前歯の入れ歯が使用できない場合は、見た目に影響することが多いですので、手術前に担当医と術後どのような経過を辿るのか、しっかり説明を受けて納得してから治療を受けることが重要となってきます。最近では、事前にシミュレーションソフトなどを用いて、手術したその日に仮歯がつけられるような場合もあり、可能かどうか担当医に相談してみてもいいかもしれません。ただし、この治療法はすべての症例に行えるものではなく、骨の量や質によります。

総入れ歯からインプラントに するには

・総入れ歯が合わない、安定しない、取り外しではない形で治したい、よく咬めるようになっておいしいものを美味しく食べたいなどの問題をインプラントによって改善できます。

・インプラントによって改善できる
現在総入れ歯を使用しているが、入れ歯が合わない、安定しない、取り外しではない形で治したい、よく咬めるようになっておいしいものを美味しく食べたいなど問題を抱えている方は非常に多くおられます。これらの問題をインプラントによって改善することができます。総入れ歯、つまり歯がすべてない方の治療法については、大きく分けて、4本から8本程度のインプラントをかぶせる歯でつなげてブリッジにするもの(原則として取り外しはありません)と、インプラントを入れ歯を安定させるための土台として用いるものとの2とおりの方法があります(取り外しあり)。

・歯の根をつくり上げ・取り外しをしない治療法は
インプラントによって、すでに抜かれてなくなってしまった歯の根をつくり上げ、取り外しなしで用いる治療法。この治療法は、最低4~8本のインプラントを入れる必要があるため、インプラントを入れるための骨が存在していることが最低条件です(あるいは事前や手術当日に骨の移植が必要になります)。したがって、費用や治療期間は多少多くかかってしまうことがあります。しかし、最終的な歯が入れば以前の自分の歯があったときのように取り外しや義歯の安定の心配をせずに話や食事ができるようになるでしょう。

・CTを参考に治療計画をたてて手術を行う
治療にあたっては、現在使用されている入れ歯を参考にどの位置にインプラントを入れられるか、また入れると効果的かを入れ歯にレントゲンに反映されるような細工をしたり、ステントと呼ばれる装置を作成した後CTをとります。 CTを参考に治療計画をたてて手術を行います。インプラントが骨としっかりくっつくまでの間は、インプラントは土台として用いずになるべく力をかけないようにするために一時的に入れ歯を多少緩くすることがありますので、かかりつけ医に事前に説明を受け納得されてから治療を始めることをおすすめします。また、最近の方法としてシミュレーションソフトを用いて手術をしたその日に仮の歯が入るような方法もあります。もちろん、すべての方に行えるものではありませんが、有効な治療法の1つといえます。

インプラント手術のしかた・ 痛み腫れは?

・手術前にエックス線やCT撮影を行い、骨の形・量を診断し、使用するインプラントの種類(形)・太さ・長さをあら
 かじめ決めておきます。
・インプラント手術後の痛みや腫れは、基本的に抜歯したときと同じ程度です。

・手術前にインプラントの種類(形)・太さ・長さを決めておく
手術前にエックス線やCT撮影を行い、骨の形・量を診断し、使用するインプラントの種類(形)・太さ・長さをあらかじめ決めておきます。骨が足りなそうな場合は骨移植などが計画されることもあります。

・一般的な手術の方法は
インプラントは、さまざまなメーカーが製造しており、手術法もそれぞれ異なりますが、ここでは一般的な方法を紹介します。
【インプラント手術の方法】
最初に手術部位に麻酔を行います。→麻酔が十分に効いたあとに歯茎の粘膜を切って開きます。→骨の形を確認し、先が丸いバーで骨に穴を開けインプラントを埋める位置を決めます。→位置が決まったら直径が2ミリほどのドリルで骨に穴を開けます。→この段階でインプラントの方向と長さを決めてしまいます。→その後、徐々に太いドリルを用いてあらかじめ決めておいた太さまで拡大し、インプラントを埋め込みます。→そして、インプラントの上部の穴をキャップで閉じ、歯茎の粘膜を縫合したら終了です。

ただし、インプラントを粘膜の下に埋めてしまうかどうかによって1回法と2回法に分けられます。1回法では、背の高いキャップを入れることで歯茎を貫いて頭が見える状態になります。2回法では、背の低いキャップを入れて一度歯ぐきの下に埋めてしまいます。2回法の場合、頭出しの手術がもう一度必要になります。

・インプラント手術後の痛みや腫れは
インプラント手術後の痛みや腫れは、基本的に抜歯したときと同じ程度です。麻酔がさめてくると痛みが出ますが、処方される鎮痛剤を飲めばほとんどの場合おさまります。 1~2日で痛みはなくなることが多いようです。腫れは2~3日目がピークですが、1週間ほど続くこともあります。

即日治療ってなに?そのしくみは?

・即日治療とは、歯を抜いたその日にインプラントを入れること(抜歯即時埋入)や、インプラントを入れたての日に仮歯をつけてしまうこと(即時修復)などを指すことが多いようです。

・即日治療というのは
即日治療とは、歯を抜いたその日にインプラントを入れること(抜歯即時埋入)や、インプラントを入れたての日に仮歯をつけてしまうこと(即時修復)などを指すことが多いようです。即日治療は、抜歯即時埋入、即時修復、抜歯即時埋入・即時修復の3つに分類することができます。これらの治療は、治療期間が短くなりますので、患者さんの負担は少なくなりますが、これらの治療を選択できるには、さまざまな条件があります。

・抜歯即時埋入というのは
通常、インプラントの埋人手術は、抜歯したあと3か月ほど骨の治りを待ってから行います。しかし、抜歯即時埋人とは、抜歯と同じ日にインプラントの埋め込みまで行う治療法です。この治療法は、まず保存不可能な歯の抜歯を行います。その後、抜歯で開いた穴にドリルを用いてさらに骨を削り、インプラントを埋め込むという方法です。

・即時修復(即時荷重)というのは
基本的にインプラントを埋め込んだ後は3か月ほど安静期間をおいた後、仮歯を付けることが一般的です。しかし、即時修復はインプラントを埋め込む手術を行った日に、仮歯も付けて見た目を回復してしまう治療法です。さらに咬めるような仮歯を入れた場合は、即時荷重と呼びます。

・抜歯即時埋入 + 即時修復(即時荷重)というのは
まず抜歯を行い、インプラントを埋め込み、さらに仮歯までを1日で入れてしまう治療法です。

即時治療のメリット・デメリットは?

・即日治療のメリットは、治療期間の短縮です。
・即日治療のデメリットは、一般的な術式に比ベインプラントの成功率は低いなどです。

・抜歯即時埋入のメリット

① 抜歯後、骨の治癒を待つ必要がない→治療期間の短縮。
② 手術が一度で済む→患者さんの負担が少ない。

・抜歯即時埋入のデメリット

① 一般的な術式に比ベインプラントの成功率が低いことがある。
② 抜歯する歯の状態が良くないとできない→膿が出ているような歯はインプラントが細菌感染する可能性があるので不可。
③ 抜歯したあとの骨がある程度残っていて、インプラントをしっかり固定できる必要がある→歯周病などで骨が減っている場合は不適。
④ 抜歯する歯と埋め込むインプラントの形がある程度似ていないとできない。
⑤ 歯茎や骨の治癒を予想することが難しい→思っていた歯の形にならないこともある。

・即時修復(即時荷重)のメリット

① インプラントを埋め込んだあと安静期間の必要がない→治療期間の短縮

② 使用していた入れ歯や仮歯の調整がいらず、見た目の回復ができる。
③ 即時荷重の場合、ある程度の咀嘔機能も回復できる。

・即時修復(即時荷重)のデメリット

① 一般的な術式に比ベインプラントの成功率は低い。
② 骨が不足していく、インプラントがしっかり固定できない場合には不適。
③ 誤って強い力が加わると、インプラントが揺れてきたり抜けてしまったりするので、注意が必要。
④ 手術後、仮歯をつくり調整するので手術当日は時間がかかる。

・抜歯即時埋入 + 即時修復(即時荷重)のメリット

①患者さんの負担が少ない。
②治療期間はかなり短縮できる

・抜歯即時埋入 + 即時修復(即時荷重)のデメリット

①基本的に抜歯即時埋入十即時修復(即時荷重)
②抜歯する歯・その周囲の骨がかなり良い状態である必要がある。

インプラント手術後の注意点は?

・飲酒・激しい運動・長時間の入浴など、血流がよくなることは避けてください。
・処方された抗生剤は、傷の治りが良いときでも自己判断で止めたりせず、基本的に最後まで飲みきってください。

・インプラントの手術後は
インプラントの手術後は、麻酔がきいており口の中の感覚がありませんので、誤って頬や舌を咬まないように注意が必要です。麻酔は個人差がありますが、3~4時間で元に戻ります。また、熱いものを食べたり飲んだりすると火傷をすることもありますので、熱いものは避けてください。

・手術当日の出血は
手術当日、過度なうがいをすると血が固まらず出血が止まらないことがあります。水が透明になるまで、うがいをする必要はありません。血が唾液に混ざる程度なら問題ありませんが、出血が多い場合は、清潔なガーゼを血が止まるまで(1時間ほど)咬んでください。また飲酒・激しい運動・長時間の入浴など、血流がよくなることは避けて
ください。なぜなら一度止まった血が再び出たり、腫れがひどくなったりすることがあるからです。

・処方された抗生剤・鎮痛剤は
手術後は、歯科医師から抗生剤と鎮痛剤を処方されることが一般的です。抗生剤は手術部位から細菌が入って化膿することを防ぐ重要な薬です。また、まれには、細菌が血流に入ると高熱を伴う重篤な病気になることがあります。処方された抗生剤は、傷の治りが良いときでも自己判断で止めたりせず、基本的に最後まで飲みきってください。鎮痛剤は、痛みが出た場合に飲むように指示されているときは、痛みがなければやめてもかまいません。インプラント手術は、歯茎を切り、骨を削りますので、個人差はありますが痛みが出ることがあります。特に麻酔がきれてきたときは痛みがありますので、無理せず鎮痛剤を飲むことをおすすめします。

・手術後1週間ほどは腫れて触ると痛みがある
手術後1週間ほどは、手術部位の周囲は腫れて触ると痛みがあります。歯ブラシは痛い部分に無理して当てる必要はありません。しかし、食べかすなどの汚れが付いたままだと細菌が繁殖してしまいます。食後はうがいして、食べかすがつかないようにしましょう。うがい薬を使うように指示されることもあります。また、口の中全体の細菌数を減らすために、傷口に関係のない歯は手術当日からしっかり磨きましょう。

・特に注意が必要なのは
インプラントは、基本的に手術後骨とインプラントがしっかりくっつくまでの期間、強い力をかけることは望ましくありません。手術部位で咬んだり、手術部位の上に入れ歯を入れたりすることもよくありません。どうしても入れ歯を入れる必要があるときは、歯科医師に調整をしてもらう必要があります。また、特に注意が必要なのは、即時修復をした場合です。即時修復では、手術当日インプラントに仮歯が付いた状態なので、思わず強く咬んでしまいそうになります。即時修復を行った場合、しばらくはインプラントに強い力がかからないように咬む場所に気を遣い、軟かい物を食べるようにしましょう。

インプラント治療の失敗ってどんなとき?その対応は?

・骨との結合が起こらず、インプラントが揺れ始めて歯の支えをすることができなくなってしまったら失敗といえます。
・原因として細菌感染、糖尿病などの全身疾患や喫煙、強い力がインプラントにかかる、骨の量の不足や骨の質が軟かいことが考えられます。

・インプラントが揺れ始めてしまったら失敗
インプラントは手術後の安静期間に骨と結合することにより固定が得られ、かぶせ物を製作することができます。しかし、骨との結合が起こらず、インプラントが揺れ始めてしまい、歯の支えができなくなってしまったら失敗といえます。

・インプラント治療失敗の原因は
原因として細菌感染、糖尿病などの全身疾患や喫煙、強い力がインプラントにかかる、骨の量の不足や骨の質が軟かい、などが考えられます。

・インプラント治療失敗のときの対応策は
細菌感染を起こさないためには、処方された抗生剤をきちんと飲むこと、口の中を清潔に保つことが重要になります。全身疾患に関しては、手術前に内科医を受診し、指示に従い少なくとも手術に影響がない程度までコントロールしておく必要があります。即時修復の場合、安静期間も仮歯が付いていますので、強く咬んでしまうと強い力が加わり、周囲の骨が壊れて揺れてくることもありますので、注意が必要です。一度骨と結合した後に骨との結合が壊れて揺れ始めてしまったインプラントは、基本的に取り除かなければなりません。その後の処置としては、十分に骨がある場合は再びインプラントが可能ですが、骨がない場合は、自家骨移植などの造成術が必要なこともあります。再度、インプラントを希望しない場合には、ブリッジや入れ歯に治療方針を変えることもあります。

・インプラントを取り除かなければならないときは
一方、インプラントと骨との結合不良以外の理由でも、インプラントを取り除かなければならないこともあります。下顎の奥歯の部位には、骨の中に下顎管という神経や血管が入っている管があります。術前のX線検査などで下顎管までの距離を測定し、当たらない長さのインプラントを埋めます。これを傷つけてしまうと口唇に違和感やしびれが出ることがあります。違和感程度なら神経再生に効果があるビタミン剤を飲むことで回復することも多いですが、インプラント自体が原因となって、強いしびれがある場合は、インプラントを取り除く必要があります。また、上顎の奥歯の部位は上顎洞という鼻の空洞に近いため、手術後に鼻水に血が混ざることがまれにあります。2~3週で症状が治まれば特に問題ありませんが、改善しない場合は、インプラントを取り除かなければならないこともあります。さらに、インプラントと骨が結合して順調にかぶせ物が入ったとしても、インプラントを支える骨が減ってしまうこともあります。これは、インプラント周囲炎と呼ばれます。