A:患者さんに適したタイプを選択し、剥離上皮膜の除去や粘膜の湿潤保持、粘膜保護とフル活用できるとよいでしょう。

　保湿剤にはジェル、液体、スプレータイプがあり、セルフケア、プロフェッショナルケアのいずれにも使うことを想定して、多くの商品が市販されています。ｲ呆湿剤を使う目的は、①口腔の湿潤保持と粘膜保護、②剥離上皮膜(痰、痴皮、剥離上皮)の除去の容易化、③配合成分による効能等ですが、口腔乾燥や誤嘸リスクの程度、ケアの自立度などにより、対象者に適した保湿剤をいくつか抽出し、あとは本人の嗜好やコスト面を考慮し継続使用しやすいものを選択します。
日本口腔インプラント学会認定専門医　岩見沢市　みしま歯科医院　三嶋直之