☆検査・処置に関する疑問:Q;フッ化物配合歯磨剤使用後の口腔ケアとフッ化物残留量の関係性は?|岩見沢市のインプラント歯科医院|みしま歯科医院

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☆検査・処置に関する疑問:Q;フッ化物配合歯磨剤使用後の口腔ケアとフッ化物残留量の関係性は?

Q;フッ化物配合歯磨剤使用後の口腔ケアとフッ化物残留量の関係性は?

A:歯磨剤のフッ化物残留量は、ブラッシング後の洗口と大きくかかわります。舌ブラシやスポンジブラシの使用は、唾液流量が増加するため歯磨剤の使用前に用いるとよいでしょう。

 フッ化物配合歯磨剤を用いたブラッシング後の口腔内残留フッ化物イオン濃度は、高濃度のフッ化物配合歯磨剤を用いても唾液により希釈されるため、ブラッシング直後にはすでに大幅に低下しています。さらに、フッ化物配合歯磨剤使用後に洗口を行うと、口腔内のフッ化物イオン濃度はより減少することが知られています。

 フッ化物配合歯磨剤使用後に、舌ブラシやスポンジブラシを用いて口腔ケアを行うことがどの程度口腔内のフッ化物濃度に影響を与えるのかを直接調べた研究は見当たりませんが、歯磨剤をつけずに歯や舌、口蓋を2分間ブラッシングすると、ブラッシング5分後までベースライン時よりも唾液流量が有意に増加したという報告があります。
 つまり、舌ブラシやスポンジブラシなどを使用することにより唾液流量が増加するため、口腔内のフッ化物濃度を低下させる可能性があります。

 ブラッシング前のフッ化物濃度は、唾液よりも口腔粘膜で高いことが報告されています。フッ化物配合歯磨剤でブラッシングした後に専門家がフロッシングを行つても、唾液中のフッ化物イオン濃度はほとんど変わらなかったという報告がありますが、舌ブラシやスポンジブラシの使用が粘膜に吸着したフッ化物に影響を与える可能性は考えられます。

 以上のことから、舌ブラシやスポンジブラシを用いて口腔ケアを行う場合は、フッ化物配合歯磨剤によるブラッシング後に行うと口腔内のフッ化物濃度を減少させる可能性があるため、ブラッシング前に行うほうがよいと考えます。
日本口腔インプラント学会認定専門医 岩見沢市 みしま歯科医院 三嶋直之