☆検査・処置に関する疑問:Q;妊娠中&授乳中のエックス線検査は、子どもにどのような影響を及ぼす?|岩見沢市のインプラント歯科医院|みしま歯科医院

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☆検査・処置に関する疑問:Q;妊娠中&授乳中のエックス線検査は、子どもにどのような影響を及ぼす?

Q;妊娠中&授乳中のエックス線検査は、子どもにどのような影響を及ぼす?

A:歯科治療における被ばく量は微量であり、う蝕や歯周病による弊害を考えると、適切な検査のもと適切な治療を受けることが望ましいと思われます。

 歯科では治療開始前の診断や治療中、治療終了後の確認時など、治療過程でさまざまな検査を行い、より正確な治療を進めていきます。そのなかでもエックス線検査は、う蝕の広がりの程度や顎骨の中の膿の袋の有無やその大きさの把握など、直接視診で確認することのできない多くの情報をもたらしてくれる有用な検査の1つです。
 しかしその一方で、妊娠中または授乳中の患者さんにおいては、エックス線検査時の放射線被ばくによる胎児や出生後まもないお子さんへの影響を懸念されるのも事実です。

 歯科治療におけるエックス線検査には大きく分けて、デンタルエックス線検査、パノラマエックス線検査、歯科用コーンビーム型CTの3つがあります。最近ではデジタルレントゲン装置によるエックス線検査が主流であり、従来のレントゲンフィルムによる撮影より1/10~1/5程度、被ばく線量は軽減しています。

 それぞれのエックス線検査の特徴と放射線被ばく線量としては、もっとも一般的なデンタルエックス線検査は、デジタルで0.01 mSv程度、顎全体を撮影するパノラマエックス線検査はデジタルで0.01~0.02 mSv程度、インプラント治療や抜歯困難な下顎半埋伏智歯の精査時などに撮影される歯科用コーンビーム型CTは、0.01~0.1 mSv程度とされています(妊娠中、授乳期間中のインプラント埋入や半埋伏智歯の抜歯などの外科的処置は考えにくいですが)。

 日本人が1年間に自然に被ばくする放射線量は約2.1 mSvであることを考慮すると、デンタルエックス線検査は年間被ばく線量の1/200程度、パノラマエックス線検査で1/100程度の被ばく線量となります。さらに、撮影時には鉛の入った防護エプロンを着用し、照射域である口腔以外への不要な被ばくを限りなく減らします。

 このように、歯科治療時のエックス線被ばく線量はごく微量であり、撮影時には適切な防護もなされるため、エックス線撮影時の被ばく線量を過度に心配する必要はないでしょう。

日本口腔インプラント学会認定専門医 岩見沢市 みしま歯科医院 三嶋直之