☆疾患・症状に関する疑問:Q;口臭がしやすい時間帯はある?|岩見沢市のインプラント歯科医院|みしま歯科医院

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☆疾患・症状に関する疑問:Q;口臭がしやすい時間帯はある?

Q;口臭がしやすい時間帯はある?

A:口臭は、起床直後。昼食前、夕食前に強くなる傾向があります。

 口臭が口腔内の状態や身体の調子に応じて変化するのは、皆さんも経験的に自覚されていることと思います。プラッシングが雑になれば口の中はすっきりしませんし、疲れている時やストレスを感じる時は口臭が強く出ているように感じます。では、時間帯によって口臭の強さはどう変化するのでしょうか。

 一般住民2,672名(18~64歳)を対象にして口臭成分の揮発性硫黄化合物(Volatile Sulfur Compounds : VSC)濃度を、朝食やブラッシングなどが終わって2時間以内と2時間以上経過後、および昼食やブラッシングなどが終わって2時間以内と2時間以上経過後の4つの時間帯に測定した結果、朝食後2時間以上経った時がもっとも口臭が強く、次に強いのは昼食後2時間以上経った時でした。
 また、地域在住高齢者428名(平均年齢67.6歳)を対象にして、4つの時間帯(9時、11時、14時、16時)にVSC濃度を測定した調査では、VSCの成分である硫化水素濃度は、11時にもっとも高く、次に高いのは16時でした。いずれの調査も朝や昼の食事やプラッシングが終わって間もない時は口臭は弱いですが、時間が経つにつれて、口腔内微生物が残存する基質(食物残漬、口腔粘膜剥離上皮、白血球、唾液由来タンパクなど)を分解して、徐々ににおいを産生することがわかります。

 一方で、起床時の口臭が強いことはよく知られています。モーニングブレスに関する調査として、起床直後、朝食直前、朝食直後の3つのサンプルを採取してVSC濃度を測定した報告では、起床直後がもっとも高く、朝食の直前と直後では差がなかったとしています。就寝中は唾液分泌が減少して口腔内の洗浄作用が低下するため、起床直後の口臭はもっとも強いと考えられています。

 以上のように、起床直後、昼食前、夕食前に口臭は強くなる傾向にあります。これらの傾向を把握したうえで、口腔清掃に取り組んだり、一時的に口臭予防製品を利用したりするのは、日常生活のエチケットとして適切な対応と思われます。

日本口腔インプラント学会認定専門医 岩見沢市 みしま歯科医院 三嶋直之