お口の都市伝説~歯みがきこれ本当!?;Q:研磨剤が歯を削ってしまうから歯磨き粉は使わないほうか良い?|岩見沢市のインプラント歯科医院|みしま歯科医院

お口の最新情報 TOPICS

お口の都市伝説~歯みがきこれ本当!?;Q:研磨剤が歯を削ってしまうから歯磨き粉は使わないほうか良い?

Q:研磨剤が歯を削ってしまうから歯磨き粉は使わないほうか良い?

おやおや。歯みがき剤をお使いであいとは残念ですね。私は「タップリと使用してくださいね」といつも患者さんにお話しいていますね。

「昔はカラみがきしなさいって言われましたけど」と心配するかたもなかにはおられますが、「昔と比べてビックリするほど歯みがき剤の品質がよくなっています。大丈夫、安心してくださいね」ってお伝えしています。

たしかに今と比べて昔の歯みがき粉はタバコのヤニ取りという感じでサラサラでした。盛大に泡が立ち、しかも辛かったでしょう? ろくにみがいていないのに、口いっぱいの泡と刺激にごまかされて、はやばやと歯みがきを終えてしまうこともあったと思うんです。その頃の最先端のサイエンスと技術力を駆使した製品だったとは思うのですが……。そんな事情から当時「カラみがき」を薦めた先生は、患者さん思いの素敵な先生だったと思いますよ。

一方、今の研磨剤は粒子が細かくて、軟らか。なかには歯の表面についた汚れを浮かせて剥がしやすくする製品もあります。より少ない研磨剤で汚れが取れるように研究されているんですね。そのうえ、今の歯みがき剤には、予防に役立つ機能も加えられています。たとえば、日本で販売されている約9割がフッ素(フッ化物)配合。むし歯予防にとても効果があります。タップリ使って歯と歯の間などすみずみまでフッ素を届けていただきたいです。

じっくり歯みがきしやすいように、発泡が控えめ、味はマイルドになっていますし、ザラザラ感も少ないので、なるべく少量の水でクチュッとゆすぐ程度にできれば、働きもののフッ素イオンがお口のなかに残ります。何度もゆすいで捨ててしまうなんて、もったいないですものね。

最後に、歯みがき剤をトコトン有効活用する裏技をひとつ。歯みがき後、うがいせずツバをペツと出し、そのままフロスや歯呵ブラシをするんです。歯と歯のあいだや歯の根元に、フロスや歯間ブラシが歯みがき剤をしっかり届けてくれますよ。
日本口腔インプラント学会認定専門医 岩見沢市 みしま歯科医院 三嶋直之