お口の都市伝説~歯医者との付き合い方これ本当!?;Q:若い頃は歯が丈夫なのが自慢で、ロクにみがかなくても大丈夫だったものだが。明日からは退職金で歯医者三昧か・・・。|岩見沢市のインプラント歯科医院|みしま歯科医院

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お口の都市伝説~歯医者との付き合い方これ本当!?;Q:若い頃は歯が丈夫なのが自慢で、ロクにみがかなくても大丈夫だったものだが。明日からは退職金で歯医者三昧か・・・。

Q:若い頃は歯が丈夫なのが自慢で、ロクにみがかなくても大丈夫だったものだが。明日からは退職金で歯医者三昧か・・・。

若い頃は歯に自信があったのに、退職後に歯医者通いがはじまった? なるほど。これは、歯周病に悩まされる中高年の典型的なパターン。じつは多いんですよ、こういう人。

日本では歯の治療に保険が利くから、わりに安く治療できるでしよ。だからどうしてもみんな予防よりも「痛くなったら歯医者に行って治せばいいや」つて思っちやうんだよね。

だから、口のなかにミュータンス菌がたまたま少なかったりしてむし歯になりにくい人は「歯医者とはまったく縁がない」というふうになりやすいんだ。こういう人、ときどきいるでしよ? ロクに歯みがきしなくてもむし歯にならなくて歯が丈夫だって人。周りからうらやましがられるし、自分も「おれは歯が丈夫だ、歯医者にはかれこれ20年行ってない」とかね、自信があるんだな。

ところが、必ずとはいわないけど、この自信が落とし穴になることも多いんだ。こういう人は、つい歯みがきが雑になる。だって経験的に、雑でも歯が痛くならないんだから。ただし、雑な分プラークは溜まるし、歯石だってつく。さらにそこにプラークがこびりつく。すると歯ぐきが炎症を起こして腫れる。これが歯周病のはじまりです。

でも歯周病は、歯ぐきが腫れて血が出たって痛くないことが多い。だからやっぱり歯医者に行かない。行けば「プラークや歯石を取って歯周病を治しましよう」と指摘されるだろうけど、その機会がないんだ。放置すると歯を支える骨も溶けはじめ・・・。

歯が弱くなったのは、歳で体質が変わったせいではないですよ。仕事で忙しかったりして数十年にわたってプラークや歯石を溜め込んできた結果、ジワジワと歯周病が進行してしまっていたんでしょう。

なんでもおいしく食べられる老後のために、いまのうちにがんばって歯周病を克服しておくのは大賛成。それから、元部下の人たちに、同じ轍を踏まないよう「定期的に歯科検診を受けておくといいよ」とぜひ伝えてあげてください。
日本口腔インプラント学会認定専門医 岩見沢市 みしま歯科医院 三嶋直之