お口の都市伝説~生活習慣と歯これ本当!?;Q:上下の歯ってつねに噛んでるものでしょ?|岩見沢市のインプラント歯科医院|みしま歯科医院

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お口の都市伝説~生活習慣と歯これ本当!?;Q:上下の歯ってつねに噛んでるものでしょ?

Q:上下の歯ってつねに噛んでるものでしょ?

上下の歯を、つねにガチッと噛んでいる? それはかなりあごが疲れるでしょう。それに、歯や歯槽骨への負担も大きいと思いますよ。歯がグッと噛み合うのは、本来は食事のときがおもですからね。

力を入れたり緊張したときに一時的にグッと噛むことはあっても、リラックス時には上下の歯は離れて、くちびるは閉じている。これが望ましい状態です。いつもガチッと噛んでいては、歯や歯槽骨、あごの骨が疲労してしまいます。

もちろん、人によって力の強さは違うし、シチュエーションも違えば噛む力は違ってきます。垂直方向の力か水平方向かでも影響は違います。だから「力による被害」といっても、一概には言えません。

 ただ始終噛む力が加わるとどんなことが起きがちかというと、まず歯が傷みやすくなる。すると当然ながら詰め物や被せ物も取れやすくなる。ときには歯が折れて抜歯にもなってしまいます。

 そのうえ、力によって歯槽骨が減りますから、そのぶん歯周病が進行しやすくなります。そのうえ顎関節も傷みやすい。なかなかやっかいです。

噛むという行為のコントロールは大脳皮質などで行われ、無意識で行っていることがほとんどです。でも日中の噛みしめなら意識できるので、ときどき「リラックスしよう」と気を付ければ防ぐことはできます。ぜひはじめましよう。

日本人は出っ歯が多いので、歯を噛み合わせないとくちびるが閉じにくいという人は多いかもしれません。こういうことは、民族によってだいぶ異なるでしようね。

一方、スマイルが社交の基本である欧米人を見ていると、小さくスマイルするときにくちびるが離れる寸前の状態、これがもっともリラックスし、歯が自然と離れた状態かなあと思います。

 くちびるを閉じたまま歯を離しておくことに慣れたいなら、口を閉じて軽くスマイルしてみては? 感覚がつかみやすいし、印象もよくなって一石二鳥ですよ。

日本口腔インプラント学会認定専門医 岩見沢市 みしま歯科医院 三嶋直之