歯周ポケットを浅くしよう
歯周病の検査のひとつに、歯周ポケットの測定があります。歯周病になると、歯肉は歯(エナメル質)との境目で付着しているのではなく、もっと下のほうで付着しています。歯と歯肉の境目の溝です。そこは袋状(歯周ポケット)になっています。歯固ポケットは鏡で見ただけではわかりません。歯肉に隠れて直接見ることができません。そこで、ポケット測定器を使います。歯の周囲を測ります。正常範囲は2mm以内です。 3mmを超えると歯周病と診断され、重度になると10mm以上も深くなります。見ただけではわかりにくいので、定期検診時や歯周炎の改善状況をみるときに実施します。このポケット内を清掃しなければなりませんが、深くなると毛先が届きません。深くなった歯周ポケットは細菌が生活しやすいので、ブラッシングで歯肉の炎症を抑えることでポケットが浅くなり、空気が入りやすい環境をつくることができます。浅いほど清掃もしやすいので歯垢もたまりにくくなります。
☆ポケットの探さ
歯固ポケットは軽度が4~5mm、中等度は6~7mmと深くなり、歯を支える歯槽骨の吸収は進みます。
日本口腔インプラント学会認定専門医 みしま歯科医院 三嶋直之