みしま歯科医院では、お口の状態に合わせた日ごろのケアの方法だけでなく、3~4ヶ月に一度の定期的なご来院によるお口のチェックとお手入れをご提案しています。
☆歯周病ってどんな病気?
健康な状態では、歯と歯ぐきはぴったりくっついています。
歯周病とは、歯周病菌がこの歯と歯ぐきの隙間に入り込み、やがては歯槽骨(歯を支えている骨)に達し、この骨を溶かしてしまう病気です。骨を溶かしてしまうなんて、歯を溶かしてしまうむし歯菌と同じくらいこわいですね。もちろん、歯槽骨が溶けてしまったら、歯を支えることは出来ませんので、歯が健康であっても抜けてしまいます。しかも、今や成人の8割が歯周病であると言われています。そして、むし歯は歳をとるにつれてかかりにくくなるのですが、歯周病は、逆に、歳をとるにつれて進行します。このように、ほとんどの人がかかっている上に、骨が溶け、健康な歯でも抜けてしまう怖い病気なのですが、本当に怖いのはこれだけではありません。
☆どうして歯周病になるの?
歯周病菌も、むし歯菌とおなじく歯に付いた食べかすを栄養源にしています。この食べかすに、歯周病菌がとりつくとプラーク(歯垢)ができます。皆さんの歯の表面はぬるぬるしていませんか?このぬるぬるがプラーク(歯垢)です。「プラークコントロール」という言葉を聞いたことがありませんか?このぬるぬるを取ることが「プラークコントロール」です。きちんと歯磨きをしているのに、なぜ多くの方が歯周病にかかってしまうのでしょうか?
実は、ほとんどの方がきちんと歯磨きをしても、食べかすがきれいに取れたところで、「歯がきれいになった」と思っていることに原因があります。一度、歯医者さんできちんと歯磨きの指導を受けて、「これで完全だ!」というくらい歯を磨いてみてください。それでも、歯の表面がなんとなくぬるぬるしていませんか?そう、プラークは歯磨きをしたくらいでは落ちないのです。さて、このプラークはその後どうなるのでしょう?プラークは、やがて唾液中のカルシウムやリン酸を取り込み固まります。これが皆さんご存知の歯石です。歯周病菌は、空気に触れると死んでしまうため、プラークという細菌の集団と歯石を作りながら歯茎の奥へ奥へと進んでいきます。このため、歯ぐきが歯からはがれ、炎症を起こして腫れたりするのです。こうなると、もう重症です。しかも、恐ろしいことにこのときまで、ほとんど自覚症状らしいものは現れません。そして、気が付いたときには、すでに重症なのです。
☆歯周病の治療方法は?
歯周病の治療についてですが、現在、さまざまな治療法が研究されていますが、完全に歯周病を治療することはほとんど出来ません。その1つの原因としては、たとえ一時的に歯周病菌を除去出来ても、誰のお口の中にでも、つまり家族のお口の中にも歯周病菌がいるので、自然と感染してしまうのです。もちろん、一度歯周病にかかり、歯ぐきが歯からはがれてしまうと、ある程度引き締めることはできますが、完全に元通りには出来ません。ですから、再度歯周病菌に感染すると、以前に出来た歯ぐきと歯の隙間に簡単に取り付いてしまいます。ですから、最善の歯周病治療は、定期的にお口の中をきれいにすることです。(3~4ヶ月に一度の定期的なプロによるクリーニング)さきほどご説明しました「プラーク(歯垢)」はいくらきちんと歯磨きをしても取り除くことは困難です。完全なプラークの除去をするには、歯科医院での歯科衛生士によるプロが専門の器械を使って定期的に除去しなくてはなりません。
そこで、みしま歯科医院では、お口の状態に合わせた日ごろのケアの方法だけでなく、3~4ヶ月に一度の定期的なご来院によるお口のチェックとお手入れをご提案しています。
日本口腔インプラント学会認定専門医 みしま歯科医院 三嶋直之