自分の歯周病を診断しよう
歯肉炎:歯垢(プラーク)や歯石が歯肉との境目にたまり、それに接触する歯肉に軽い発赤と腫れが生じて、歯磨きをすると出血がみられる程度です。
軽度・中等度歯周炎:さらに歯ぐきの色は赤黒くなり、ぽってりとした形に腫れて、歯ぐきを押すと出血します。歯周ポケットは軽度が4~5mm、中等度は6~フmmと深くなり、歯を支える歯槽骨の吸収は進みます。食事をすると歯の動きを感じるようになり、動きによる痛みも生じるようになります。
重度歯周炎:歯ぐきは腫れて、何もしなくても痛みを感じたり、歯周ポケット内での細菌と白血球との戦いの結果、膿がたまったり排出されます。大きく腫れることで、歯槽骨は吸収が進み、歯の動揺はさらに大きくなります。歯は左右への動きだけでなく、沈み込むような動きが出てきます。
なお、妊娠中は唾液がねばねばしたり、ホルモンの関係で口の中が清潔に保ちにくくなります。つわりによるブラッシング不良も原因で、むし歯や歯周病にかかりやすくなっています。
☆歯周病の自覚症状
初期の段階では自覚症状はあまりありませんが、症状が進むにつれ出血や腫れ、口臭などのほか、お口の中がねばねばするようでしたら要注意です。
日本口腔インプラント学会認定専門医 みしま歯科医院 三嶋直之