A: インプラント手術の痛みの強さは、一般的には抜歯程度ですが、手術の内容によりその程度は大きく変わります。
☆インプラント手術の痛みについて
本数および手術範囲が広くなると、手術のダメージは一般的に大きくなる傾向かあります。手術後の疼痛は傷口が化膿しやすい状態にあると持続しやすくなります。
〈インプラント手術時〉
手術を行う前に、歯ぐきへ十分に麻酔をしますので、手術中はしっかり麻酔が効いていれば痛みはありません。大きな骨造成手術や本数の多いインプラント手術の際は、痛みを感じることもありますので、もし痛みを感じた時は、歯科医師に伝えましょう。
〈インプラント手術後〉
多<の場合、歯ぐきに切開を加え、骨を削ってインプラントを埋入しているので、創部が治癒するまでは、鎮痛剤が必要になります。手術部位によって痛みと腫れは異なる傾向にあり、手術後の腫れによって、近くの組織が圧迫されることで痛みが出ることもあります。とくに、喫煙や全身状態、投薬、口腔清掃不良により治癒が悪い場合は、治癒に時間がかかり疼痛が持続する可能性があります。
〈治療後の腫れや痛みを軽減するためには〉
1処方された薬をきちんと飲む、2創部を適度に冷やす、3お口の
中を清潔に保つ、4激しい運動を控える、5お酒を控える、6長風呂
は控える、7激しい運動を控える、8手術部位付近に極力刺激を与えない(軟らかい歯ブラシで磨く)などが有効です。
☆インプラント手術後の皮下出血について
ダメージの大きな手術(大きな骨造成などをともなう手術)を行った場合は、術後の腫れに加え、皮下出血(青あざ)などが出るリスクも高くなります。青紫色から黄色に変化しほとんどの場合2週間程度で消失します。
日本口腔インプラント学会認定専門医 みしま歯科医院 三嶋直之