Q:インプラントの実際の 使い心地の判断は?|岩見沢市のインプラント歯科医院|みしま歯科医院

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Q:インプラントの実際の 使い心地の判断は?

Q:インプラントの実際の 使い心地の判断は?

(1)歯科医師が判断する使い心地の判断基準としては、7つあります。

・歯科医師の使い心地の判断基準は
歯科医師が判断する使い心地の判断基準としては、・食事がきちんとできるか・異物感はないか・発音にもんだいがないか・審美性にもんだいがないか・痛みがないか・他の歯に悪影響を及ぼしていないか・顎の関節に負担がかかっていまいか のようなものがあります。

・食事がきちんとできるか
基本的に、最も大事なことは食事がきちんとできているかどうかです。食事は栄養補給という意味も大事ですし、美味しく食べることができて楽しい、ということももちろん大事です。インプラントは入れ歯などの他の治療法と比べて、この「食べる」という点において圧倒的に有利です。ですから、使い心地として違和感があるということは、まだ調整が必要だったり、何か異常がある可能性もあります。早めに担当医に相談してください。上部構造の装着直後から異物感、発音障害、審美的な問題で気づいた点があれば、よく担当医と相談し、可能な範囲で調整・修正していただきましょう。 もちろん、インプラントは天然歯の代用品ですから何もかも希望が叶うわけではありませんので、この点が心配な方はインプラントの治療計画の段階で担当医とよく相談し、納得されてから治療をはじめたほうがよいでしょう。

・異物感はないか
異物感については主に舌の感触の違いを訴える方が多いです。舌の感触は非常に繊細ですので、ある程度以上の感触の違いは慣れが必要でしょう。それでも明らかに舌が痛くなってしまったり、食事中に咬んでしまうようではインプラントを使い続けることは困難だと思われます。できれば仮歯の間によく調整をし、満足できる状態になってから最終的な歯をつくる過程に向かうべきでしょう。

・発音に問題がないか
発音についても、いわゆる「入れ歯」とはまったく違った自然に近い発音ができるのがインプラントです。これも仮歯の段階でかなりの調整が可能です。発音については慣れることも必要ですので仮歯である程度の期間を要する方もいらっしゃいます。人工物であるインプラントの限界を知ったうえで、できる限り自然な発音ができることを目指してください。なお、管楽器を職業とされている方の場合は、難症例に属するものだとお考えください。木管楽器、金管楽器に関わらず慣れたアンブシュア(演奏中の唇の形)と人工の歯ではそれなりに違いがあります。奥歯の場合は、問題は少ないですが、インプラントが前歯を含んだものの場合は相応の慣れと練習が必要になるでしょう。

・審美性に問題がないか
審美性は現在インプラント学会でも話題の中心です。すなわち、それだけインプラント治療で完璧な審美性をつくることは難しいのです。また、患者さんに満足していただいた上部構造でも、食事や歯ぎしりで一部にチッピングが起こることがあります。その場合は、部分的な修復で対応できることが多いです。

・痛みはないか
痛みについては、できるだけ早期に担当医に伝えてください。痛みを感じるというのは、致命的な損傷をインプラントに与えている可能性があります。早期ならばリカバリー可能なことが多いですから、諦めずにご相談ください。インプラント治療は、再度埋人術を行うことができる場合も多くありますので、痛いまま放置することは避けなくてはいけません。

・他の歯に悪影響は・顎の関節に負担は
他の歯への影響、顎の関節への影響は専門家である歯科医師でないと判別が難しいでしょう。最終的な歯が入ったあとも、歯科医師に指定された期間に必ず検診を受け、咬み合わせの再チェックを必ずしてもらってください。
とりあえずインプラント治療も上部構造が完成した時点で安心してしまった一部の患者さんが来院されない場合もあり、その後不具合が起こるケースもあるようですので、ご注意ください。

・使い心地だけでは判断できないこと
患者さんから使い心地について訴えがない場合でも、例えば、次の点は定期検診で問題が発見される場合があります。
①チッピング、といって一部が欠けている。
②磨き残しによる軽度の歯肉炎が起こっている。
②微小な動揺が起こっている。
④周囲の歯の磨耗によって咬み合わせが変化している。
⑤複数のインプラントが連結されているときに一部のインプラントが骨との結合を失っていながらも動揺が顕在化しない場合。
・その他に患者さんから質問されること
主な判断基準をあげましたが、これ以外に患者さんからインプラント治療後に生活に支障を来さないかと質問される事項がいくつかあります。主なものとしては、①味覚への影響、②MRIなどの画像診断機器への影響、③金属アレルギーへの影響、などがあります。基本的にどれも大丈夫なのですが、心配な場合は担当医にお尋ねください。
日本口腔インプラント学会認定専門医 岩見沢市 みしま歯科医院 三嶋直之