Q:インプラントを長もちさせるには何が大切ですか?
☆治療前に大切なこと
インプラント治療では、インプラントと骨をしっかりくっつける(結合させる)ことが非常に重要です。しっかりくっつかないと長くもつ可能性が低くなるからです。したがって、まず治療前に骨の量は十分か、歯や歯肉の状態はどうかなど、きちんとした診査、診断をおこなうことが大切になります。その結果、歯周病などの治療が必要となれば、インプラントを入れる前に徹底的に治しておくことが、インプラントを長もちさせることにつながるのです。
担当医から診断結果や治療計画について十分に説明を聞き、納得して治療を受けてください。
☆治療後に大切なこと
「インプラントが入れば、治療は終わり」ではありません。 ここからがインプラントを長く使っていただくための新たなスタートとなります。もう一度、原点に返って考えてみてください。多くの方は、毎日のお口のお手入れが不十分だったため、むし歯や歯周病になって歯をなくされたのではないでしょうか?以前と同じように磨いていては、まただめになってしまう可能性が高いでしょう。インプラントを長くお使いいただくためには、お口のお掃除を毎日ていねいにしっかりとする必要があります。そして、定期的に歯科医院に通っていただいてメインテナンスを受け、お口の状態をチェックすることが不可欠です。
インプラントを長もちさせるには、お口のお手入れをきちんとしようという患者さまご自身の意志が何よりも大切なのです。
日本口腔インプラント学会認定専門医 みしま歯科医院 三嶋直之