Q:インプラント治療が適した人ってどうゆう人のこと?
・顎の骨に、インプラント体(フィクスチャー)を十分に包み込むだけの幅と高さがあることが望まれます。
・インプラントする部分以外の歯や歯ぐきの状態が健康であるか、しっかりと治療されて管理された状態である(またはその予定であること)ことも重要です。
・顎の骨にインプラント体を十分に包み込むだけの幅と高さがある人
インプラント治療は顎の骨にインプラント体(フィクスチャー)を埋め込んで歯の支えとする方法ですから、顎の骨に、インプラント体(フィクスチャー)を十分に包み込むだけの幅と高さがあることが望まれます。顎の骨は、人それぞれ生まれ持った形が違いますし、どのようにして歯を失ったか、歯を失ってからどのくらいの期間が経過しているかによっても残される顎の骨の量は影響を受けます。例えば、重症の歯周病で歯を失ったような場合には、同時に顎の骨が広範囲に痩せてしまっていることがあります。顎の骨に十分な幅と高さのある人は、インプラント治療に適した人といえます。逆に、顎の骨の幅と高さが十分でなく、やせてしまっている人はインプラント治療に不向きな人といえます。
・糖尿病などの治癒力に影響を与える病気がなく健康である人
インプラントは、患者さん自身の体の治癒力を利用した治療法ですので、糖尿病などの治癒力に影響を与える病気がなく、なるべく健康であることが望ましいことはいうまでもありません。また、インプラントする部分以外の歯や歯ぐきの状態が健康であるか、しっかりと治療されて管理された状態である(またはその予定であること)こと
も重要です。口の中の清掃状況が悪く、歯周病が進行している状態でインプラントをした場合、せっかく入れたインプラントが歯周病細菌の影響を受けてだめになってしまう可能性が増えますし、さらに他の部分の歯も失って、すぐにインプラントを追加することになってしまうこともあります。治療の計画は、必ず口の中全体の状態を踏まえた上で決定される必要があります。
・最低でも3~4ヶ月にに1度程度は簡単なメンテナンスに通院が可能な人
最低でも3~4ヶ月に1度程度は簡単なメンテナンスに通院が可能で、指示された毎日の簡単な清掃をしっかりと行っていただけることも、インプラントを治療後も快適にお使いいただくためには、重要なことですので、メンテナンスを続けられる方も、インプラント治療に適しているといえます。
日本口腔インプラント学会認定専門医 岩見沢市 みしま歯科医院 三嶋直之