☆高齢者の注意点

　インプラント治療に年齢の上限はありません。つまり、高齢者でも治療は可能で。暦年齢それ自体がインプラント治療の成功を妨げる要因にはなりません。しかし、年齢を重ねるごとに複数の全身疾患を同時に保有する頻度は高くなり、それはリスクとなりますので注意か必要です。とくに、循環器疾患、糖尿病。骨粗しょう症、自己免疫疾患および精神・神経系疾患などには注意力惣價です。また、多くの薬を服用している場合もリスクとなります。ですので、なるべく早めの手術が望ましいです。また、インプラント治療をする際には、主治医に全身状態と服薬状況をすべて申告してください。手術前には血液検査をはじめとする全身的検査が必要です。

☆若年者の注意点

　インプラント治療には年齢の下限があります。インプラント治療は、身体と顔の骨の成長と発育がいったん停止してから可能となります。成長発育には個人差がありますが、治療可能な年齢の基準は約20歳と考えられています。

　6か月間隔で頭部×線規格写真による観察で顔の骨の成長に1年間変化がないこと、　２年間で身長の変化が0.5cm/年末満であること、大手根骨を観察することなどにより顔の成長のいったん停止を確認してインプラント治療が可能となります。

このように、全身状態に問題がなければ、インプラント治療は骨の成長の停止後であれば誰にでも可能ということとなります。
日本口腔インプラント学会認定専門医　みしま歯科医院　三嶋直之