Q:カウンセリングってなに? 利用のしかたは?|岩見沢市のインプラント歯科医院|みしま歯科医院

インプラント治療について TOPICS

Q:カウンセリングってなに? 利用のしかたは?

Q:カウンセリングってなに? 利用のしかたは?

(1)インプラント治療は、高額で治療回数も必要としますので、正確に治療内容を理解する必要があります。

・インプラント治療のカウンセリングの内容はインプラント治療は高額で治療回数も必要としますので、患者さんも正確に治療内容を理解する必要があります。 インプラント治療のカウンセリングでは、・他の治療との比較・費用・期間・痛みや腫れについて・予想される予後・全身疾患との関係・耐用年数・自分の骨の状態・偶発症の内容を説明してもらうとよいでしょう。

・他の治療法との比較のカウンセリングは
インプラント治療を選択すると、ブリッジや入れ歯などの他の治療方法と比較して、どのようなアドバンテージがあるのか、ということをよく理解していただく必要があります。また同時に、過大な期待をすることのないように、より深い情報を教えてもらいましょう。

・費用のカウンセリングは
失った歯の本数によって異なります。また、同じ本数でも上部構造によって治療費に幅が出てくることも多いのです。歯科医院によっては、治療費としてすべて含み一括で提示してある場合と、治療のステップごとに分割して提示する場合とがあります。治療費についてしっかりと説明してもらい、患者さんが納得することは双方にとって必要なことなので、疑問があれば遠慮せず聞いてみてください。治療費が曖昧なまま治療が進み、後々お金のことで不満を感じるようになってしまってはせっかく良い治療がされたとしても双方に満足は得られないでしょう。

・治療期間のカウンセリングは
治療期間は、治療結果を左右する重要なポイントです。近年の多くの研究や、インプラントシステムの進歩などによって、治療期間は短くなってきていますが、期間の短縮だけに目を向けず、多少時間がかかっても安全な治療となるかどうかも大変重要です。また、インプラント治療には、相応の期間と回数がかかりますので、最後まで通いきれるかどうかも考えるポイントといえるでしょう。

・痛みや腫れのカウンセリングは
インプラント埋入術自体は、麻酔下で行うために基本的に痛みを感じません。問題は術後に麻酔が切れてきたときに、どうなるか、という説明をしてもらうことです。、麻酔が切れた後痛みで苦しんだ、という方はいらっしゃ
いません。しかしながら痛みの大きさは本人にしか判断できないものなので、手術後は痛み止めを必ず飲んでもらいます。痛み止めを飲むことになるリスクが低いことを考えると、術後にかならず服用していただくことが最善
の方法と思われます。術後の腫れについては、外科処置ですので、程度の差はあれ避けようがないことだと説明されると思います。処置後の腫れの大小で予後が変わるということはありませんので、もしも腫れた場合でも、しばらくの期間、安静にしておけばじきにひいてくることがほとんどです。カウンセリングの段階で、術後の腫脹について説明を受けることがあると思いますが、腫れる可能性はゼロにはできないと思ってください。

・予想される予後のカウンセリングは
インプラント治療は、従来の入れ歯やブリッジと比較して、圧倒的に良い治療法ではあります。しかしながら、一番性能が良く、安心であるのは自分にもともと生えていた天然歯であることをご理解ください。すなわち、インプラントは最高の歯である天然歯の代用品でしかないのです。天然歯が抜け落ちた後の骨は、場合によっては相当吸収が進んでいることも関係しています。また、審美的にも20代にまで若返ることは難しいでしょう。あくまでも機
能的に入れ歯より優れている、あるいはブリッジよりも歯を削らなくて済
む、といった観点から選択していただく必要があります。予後についても、ちゃんと咬めるかどうかが判断の基準となります。部分的な審美性は大事ですが、保証の対象外と考えたほうが無難でしょう。それでも多くの歯科医師は、機能だけでなく審美性も満足なものになるよう目標にしており、現在多くの学会で研究・議論がなされています。

・全身疾患との関係のカウンセリングは
インプラント治療は、全身疾患の有無も問題となります。糖尿病や血圧がしっかりコントロールされていないと、埋入術を行うことができません。また、抗血栓薬を飲んでいる場合は、内科の担当医と休薬についての打ち合わせをする必要もあります。そのため初診時に記入する問診票には、これらの事柄についてもれなく記入する必要があります。

・耐用年数のカウンセリングは
天然の歯でも必ず経年変化します。ですから、インプラントも年月が経つにつれて全く変化がない、というのは不可能です。また、個々人によって使われる環境が非常に異なるために、平均値でしか耐用年数を申し上げることができませんが、もし何かがあったときにどのような対応をしてくれるのかの説明はしてもらっていたほうがいいでしょう。

・自分の骨の状態のカウンセリングは
インプラントは骨の幅、高さ、量があればあるほど予知性の高い症例となります。しかしながら近年の技術の向上により、骨が少なくてもインプラント治療は可能になってきています。骨がない分だけ予知性は若干下がりますが、他の治療方法との比較においてアドバンテージがある場合だけ、歯科医院では第一選択とされるわけですから、正確に自分の骨の状態を知ることが重要です。相応のリスクがあっても、インプラントを選択するのか否かということは、歯科医師にとっても知っておくべき情報なのです。

・偶発症のカウンセリングは
インプラント治療においては、いくつかの偶発症が考えられます。口の中にはいくつかの大きな動脈、神経が存在します。また、骨が少ない場所に埋入せざるをえない症例も多々あります。確率としては非常に少なくても、カウンセリング時に起こりうる偶発症についての説明は必ず確認してください。偶発症について、その確率がゼロでなくてはインプラント治療をしたくないという方は、この点の問題をクリアーにしてから治療を開始すべきでしょう。

・カウンセリングで納得できなかったら
ここまでのカウンセリングで納得できない部分があれば、どんどん歯科医師に質問してください。また、インプラント治療を行っている歯科医院が近隣にいくつかあるならば、ぜひセカンドオピニオンを伺うことをおすすめいたします。他院でのセカンドオピニオンを受けたうえでインプラント治療を理解していただくことは、歯科医師にとってなんら不都合はないことですのでご安心ください。それでも他の治療と比べて優位性を感じられなかったり、治療費の負担が大きすぎると思われる方は、現状ではインプラント治療には向いていない可能性があります。

・カウンセリングで感じたこと
何回かのカウンセリングで、担当医との意思疎通に不都合を感じたり、少しでも不安な部分がある場合も、無理にインプラント治療を開始すべきではありません。大切な時間とお金をかけて口の中を再建するのですから、多くの歯科医院でも治療以上にカウンセリングに時間をかけることが多いです。
日本口腔インプラント学会認定専門医 岩見沢市 みしま歯科医院 三嶋直之