Q:必要最小限の本数で最大の 効果が上がるつてどういうこと?|岩見沢市のインプラント歯科医院|みしま歯科医院

インプラント治療について TOPICS

Q:必要最小限の本数で最大の 効果が上がるつてどういうこと?

Q:必要最小限の本数で最大の 効果が上がるつてどういうこと?

・必ずしも歯を失った本数と同じ数だけインプラントを入れる必要はありません。
・どの場所にどのくらいインプラントを入れると安全にかつ必要最小限の処置で治療できるかは、術前のCT検査により判断できる部分が大きいのです。

・失った本数と同じ数だけインプラントを入れる必要はない
インプラントは、見てきたようにチタン金属を用いて人工の歯の根をつくり、この根を土台として歯をつくっていく治療法です。しかし、必ずしも歯を失った本数と同じ数だけインプラントを入れる必要があるかというと、そうでもありません。むしろ大人の歯と同じ数の本数(私たちの歯は親しらずを入れないと片顎で14本ずつ)を入れることは、まずありません。例えば、1本も歯がない方でも8本もインプラントを入れれば問題なく治療が可能なことが大半です。また、歯が3本分ない場合は、2本インプラントを入れてつなげてあげることも可能です。

・どこにどのくらいインプラントを入れるかはCT検査で判断
どのような場所にどのくらいインプラントを入れると安全にかつ必要最小限の処置で治療できるかについては、やはり術前のCT検査により判断できる部分が大きいでしょう。骨の量、幅だけでなく、骨の質も重要な要素になっ
てきます。一般に上顎と下顎では、上顎のほうが多くのインプラントを必要とします。これには骨の質の違いが関係しています(上顎は下顎に比べて骨密度が少ないからです)。ですから、歯がない本数だけで一概に必要最小限のインプラントの本数を決めることはできません。また骨だけではなく、患者さんの全身状態、喫煙の有無、残りの歯の状況なども影響を与える要素に含まれますから、手術の前にどのように治療していくのか、どうしてこの数インプラントが必要なのか、十分な説明を受け納得されてから治療を開始することを強くおすすめします。患者さんにとっては、入れるインプラントの本数が少なければ少ないほど一般に治療費は安くなり負担が少なくなります。しかし、インプラントの本数が少なくなればなるほど、1本あたりにかかる負担が大きくなり、リスクも大きくなります。現在のところ、インプラントの必要最小限の本数については決定されていません。近年、3~4本で片顎を支えることが可能とする報告もありますが、長期の予後については不明な点もあります。
インプラントをたくさん入れるほど、1本あたりの負担は減り、リスクに対する不安も減りますが、治療費や外科的侵襲は多くなります。インプラントの治療の際は、何本のインプラントを入れるのか、それ以上(それ以下)入れる治療法での利点欠点についてよく説明を受け、納得されたうえで、治療を開始してください。
日本口腔インプラント学会認定専門医 岩見沢市 みしま歯科医院 三嶋直之