Q:総入れ歯からインプラントに するには?
・総入れ歯が合わない、安定しない、取り外しではない形で治したい、よく咬めるようになっておいしいものを美味しく食べたいなどの問題をインプラントによって改善できます。
・インプラントによって改善できる
現在総入れ歯を使用しているが、入れ歯が合わない、安定しない、取り外しではない形で治したい、よく咬めるようになっておいしいものを美味しく食べたいなど問題を抱えている方は非常に多くおられます。これらの問題をインプラントによって改善することができます。総入れ歯、つまり歯がすべてない方の治療法については、大きく分けて、4本から8本程度のインプラントをかぶせる歯でつなげてブリッジにするもの(原則として取り外しはありません)と、インプラントを入れ歯を安定させるための土台として用いるものとの2とおりの方法があります(取り外しあり)。
・歯の根をつくり上げ・取り外しをしない治療法は
インプラントによって、すでに抜かれてなくなってしまった歯の根をつくり上げ、取り外しなしで用いる治療法。この治療法は、最低4~8本のインプラントを入れる必要があるため、インプラントを入れるための骨が存在していることが最低条件です(あるいは事前や手術当日に骨の移植が必要になります)。したがって、費用や治療期間は多少多くかかってしまうことがあります。しかし、最終的な歯が入れば以前の自分の歯があったときのように取り外しや義歯の安定の心配をせずに話や食事ができるようになるでしょう。
・CTを参考に治療計画をたてて手術を行う
治療にあたっては、現在使用されている入れ歯を参考にどの位置にインプラントを入れられるか、また入れると効果的かを入れ歯にレントゲンに反映されるような細工をしたり、ステントと呼ばれる装置を作成した後CTをとります。 CTを参考に治療計画をたてて手術を行います。インプラントが骨としっかりくっつくまでの間は、インプラントは土台として用いずになるべく力をかけないようにするために一時的に入れ歯を多少緩くすることがありますので、かかりつけ医に事前に説明を受け納得されてから治療を始めることをおすすめします。また、最近の方法としてシミュレーションソフトを用いて手術をしたその日に仮の歯が入るような方法もあります。もちろん、すべての方に行えるものではありませんが、有効な治療法の1つといえます。
日本口腔インプラント学会認定専門医 岩見沢市 みしま歯科医院 三嶋直之