A: 一般に難易度が高く、多くの場合骨造成を必要とし、インプラント本数と配置にバリエーションがあります
☆前歯(2本以上)のインプラント治療
前歯部でインプラント治療をする時に一番問題になるのは審美性の獲得です。前歯部においては連続した複数歯欠損ではその治療の難易度が高く、状況により多くの注意点が必要となります。
〈2歯連続欠損の場合の重要ポイント〉
- 2歯連続欠損は一般的には2本のインプラントを配置しますが、状況によっては1本のみもあり得ます。
- インプラント間距離が3.5mm以上とれない場合は直径の細いインプラントの使用を検討します。
- 二回法のインプラントを使用することにより審美性が獲得しやすくなります。
- インプラントより土台か細い夕イプの使用により術後の周囲組織の安定が獲得しやすいです。
〈4歯連続欠損の場合の重要ポイント〉
- 必要最小限の本数(2本以上)の選択が望ましいです。
- インプラント同士が近接しない配置が必要です。
- インプラントが天然歯にあまり近接しない配置が必要です。
- 側切歯には細いインプラントを選択します。
- インプラント後方にダミー歯を配置することもあります。
〈6歯連続欠損の場合の重要ポイント〉
- 必要最小限の本数(2本以上)の選択が望ましいです。
- インプラント同士が近接しない配置が必要です。
- インプラントが天然歯にあまり近接しない配置が必要です。
日本口腔インプラント学会認定専門医 みしま歯科医院 三嶋直之