A: 適切な治療は当然ですが、日常のセルフケアと歯科医院での術後メインテナンス(定期検診)が不可欠です。
☆インプラントを長持ちさせるポイント
1治療計画
手術前の骨の量と骨の質の審査、十分なインプラント本数、文献的に残存率の高いインプラントの使用、汚れが溜まりにくい適切な角度と位置でのインプラント配置が大切です。
2セルフケア
清掃しやすくするために、インプラントの人口の歯は、歯ブラシやデンタルフロスが届きやすく、磨きやすい形態とします。一般的には健康な歯と同等であることが望ましいでしょう。インプラントの周囲は細菌の蓄積を避けるために、患者様自身の丁寧なケアが必要です。
3メインテナンス(定期検診)
プロフェッショナルなクリーニングやチェックアップを定期的に受けることで、インプラントの問題を早期に発見し適切な対処ができます。歯科医院でのメインテナンスでは、歯科衛生上がブローピンクとクリーニングを行い、歯科医師が骨の安定度(×線撮影)とかみ合わせなどをチェックします。ブローピンクとは、インプラントと歯ぐきの間にできる溝(ポケット)の深さを測ることや出血(炎症)の有無を確認することです。インプラント周囲炎の早期発見が可能となり、骨吸収のモニタリングも可能です。定期的なブローピンクはインプラントの健康状態を維持レ患者様の意識向上にも寄与します。
また、歯ぐきの炎症などがみられた時に処置しやすいように、最近ではインプラントと人工の歯の接合様式を着脱が容易なスクリュー式にすることが多くなっています。
これらのポイントを担当の歯科医師・歯科衛生士と一緒に確認することで、インプラントを健康な状態に保ち、長持ちさせることができます。
日本口腔インプラント学会認定専門医 みしま歯科医院 三嶋直之