A: 通常、ダウンタイムは抜歯程度ですが、手術の複雑さ、個人差、そして手術部位の状況によって異なります。
☆ダウンタイムの経過と注意点
1直後の症状
腫れ:手術後2~3日は腫れがピークに達することがあります。
痛み:痛みは手術直後に強く感じられますが、痛み止めによって管理できることが多く、数日以内には大幅に減少することが一般的です。
出血:手術直後の数時間はわずかな出血がみられることがありますが、通常はガーゼの圧迫により止まります。
皮下出血(内出血斑):手術(切開・骨の切削)が複雑な場合や抗血栓療法を受けている患者様や高齢者に起こりやすいです。皮下出血は自然に吸収され、色が変化しながら徐々に消失します。完全に解消するまでには、通常1~3週間ほどかかります。
2回復プロセス
初期の回復:手術後の最初の週は、とくに慎重なケアが必要です。過度な運動や手術部位に負担をかける活動は避けるべきです。
食事:初期の数日は、柔らかい食事や流動食を摂ることが推奨されます。硬いもの・熱いものは避けたほうがよいでしょう。
〈一般的なガイドライン〉
喫煙とアルコール:回復を遅らせるため、少なくとも手術後の初期段階では避けることが重要です。
口腔衛生:手術部位を刺激しないように注意しながら、口腔衛生を保つことが重要です。歯科衛生土・歯科医師が特別な指示をいたします。
〈定期的なフォローアップ〉
定期検診:手術後の経過を確認し、インプラントの適切な骨統合を確保するために、定期的なフォローアップが必要です。
3長期的な視点
骨統合:インプラントとあごの骨が適切に統合されるまでには、数か月(1~4か月)かかる場合があります。この期間中、過度の負荷がインプラントにかかるのを避けることが重要です。ダウンタイムは個人差が大きいため、手術後は身体の反応を注意深く観察し、異常を感じたらただちに医師に相談することが大切です。
日本口腔インプラント学会認定専門医 みしま歯科医院 三嶋直之