A: インプラント治療にも一定数の不具合が起こり、大きく分けて手術および歯を入れた後の不具合があります。
☆インプラントの不具合
不具合は、治療の過程で生じる予期しない問題や副作用を指し、通常は特定のインプラントが失敗したことを指すわけではありません。不具合は。手術中や手術後に起こる感染症、出血、神経や血管の損傷、骨の損傷などが含まれ、一定の割合で発生します。インプラント治療の長期的な不具合は比較的稀ですが、以下のものが考えられます。
〈外科的な不具合〉
1術中、術後の感染
2上顎洞炎
3異常出血
4異常疼痛
5器材の誤飲・誤嘸
6器材破損による障害
〈歯を入れた後の不具合〉
1インプラント体や土台の破損
2スクリューの緩みや破折
3入れた歯の破損や緩み
4周囲組織の減少による審美障害
5インプラント周囲溝へのセメントの残留
6インプラント周囲粘膜炎やインプラント周囲炎の発症
7インプラント周囲骨の吸収
8インプラント体の脱落
9対合歯の摩耗や骨吸収
これらの不具合を最小限に抑えるためには、患者様はインプラントを正しくケアし、歯科医師の指示に従い、定期的な歯科検診を受ける必要があります。また、歯科医師は患者様の状態を定期的にモニタリングし、問題が発生した場合には早期に対処する必要があります。
日本口腔インプラント学会認定専門医 みしま歯科医院 三嶋直之