A: AI、バイオマテリアル、デジタル技術、再生医療、オーダーメイド治療などの進歩が予想されます。
☆今後期待されるインプラント治療の進歩
インプラント治療は、歯科医療の分野において革新的な進歩を遂げており、将来に向けてさらなる進化が期待されています。
1AIの活用
画像診断や治療計画立案に際し、CT、顔貌、かみ合わせ、矯正、予後など、多種多様な情報を総合的に考慮したオーダーメイドな診断や治療が可能になるかもしれません。
2ロボット支援手術
ロボットアームを手術に用いることで、人の手指による手術中の誤差やブレを減らし、治療計画どおりの位置に手術を行う目的で開発が進んでいます。加えて、専門的治療を受けにくい地域での遠隔支援などへの応用も期待されています。
3バイオマテリアルの進化とテクノロジーの発展
インプラントに使用されるバイオマテリアルの研究と開発が進み、より生体適合性が高く、自然な骨との統合が促進される素材が開発されるでしょう。これにより、インプラントの成功率が向上し、治療の持続性が増すと期待されます。
4デジタル技術の発展
デジタル技術の進歩により、インプラント治療のプランニングや手術がより精密になります。3DスキャンやCAD/CAM技術の改良により、インプラントの位置決めや補綴物の設計がより正確に行われるでしょう。
5再生医療の応用
両生医療の技術がインプラント治療に活用される可能性があります。細胞培養や生体活性物質を利用して、骨の再生や組織の修復を促進する治療法が開発されるかもしれません。
6オーダーメイド治療と予測性の向上
ジェノム解析やバイオマーカーの研究により、患者様の個々の生物学的特性やリスク要因をより正確に把握し、治療計画や予後の予測に活用することが可能になるでしょう。これらの進歩により、将来のインプラント治療はより効果的で持続可能なものになると期待されています。
日本口腔インプラント学会認定専門医 みしま歯科医院 三嶋直之