ホワイトニングのこと

歯の黄ばみ、黒ずみは2種類の原因がある

歯の変色は、むし歯やステイン(表面の汚れ)による外因性のものと、遺伝や代謝、歯の傷害、化学物質や薬剤の作用による内因性のものの2種類があります。

 

ホワイトニング効果が出やすい歯と出にくい歯がある

暖色系(赤、オレンジ、黄に近い色)の変色歯はホワイトニングの効果が出やすく、寒色系(黒、グレー、青に近い色)の変色歯はホワイトニングの効果が出にくいと言われています。さらに、縞模様(バンディング)がある場合もホワイトニングの効果が出にくいと言われています。

市販品の研磨剤にはホワイトニング剤は入っていない

歯科医院で使われているホワイトニング剤には歯本来の色を漂白するための薬剤が入っていますが(過酸化水素・過酸化尿素)、薬局やドラックストア、スーパーなどで手に入る日本製の歯磨き剤には入っていません。市販品のなかには、「ホワイトニング剤」として売られている歯磨き剤もありますが、それらはステインの除去にはすぐれているものの、歯本来の色を漂白する作用はないのです。ですので、白くならないかといって、むやみに歯をこするのは止めましょう。歯の外側にある半透明のエナメル質が薄くなると歯の内側の象牙質が透け、かえって黄色く見えるだけでなく、いざホワイトニングを受けるとき、エナメル質の厚みが薄い分、効果の点で不利になってしまいます。また、知覚過敏も起きやすくなります

ホワイトニングは歯を強くする

よく、ホワイトニングは歯に悪いの?と疑問に思われる方がいらっしゃいますが、ホワイトニング剤の主成分は消毒薬と同じ成分が含まれていて、歯周病菌やむし歯菌に対して殺菌作用を持ちます。さらにホワイトニング後の歯には、歯を強くするフッ化物が浸透しやすいといわれています。つまり、ホワイトニングはむし歯や歯周病の予防効果(ホワイトニングプリベンション)があり、歯を強よくするサポートもしてくれるのです。

ホームホワイトニングとオフィスホワイトニングの違い

ホームホワイトニングは、自宅でマウストレーを装着して低濃度のホワイトニング剤でゆっくりと数日かけて歯を白くする方法です。一方、オフィスホワイトニングは、歯科医院で高濃度のホワイトニング剤を使って短時間・短期間で白くする方法です。*みしま歯科医院では、失活歯にも確実なホワイトニング効果(10%過酸化尿素)を期待するためホームホワイトニングを推奨しております。

ホワイトニングは後戻りする

髪の毛を染めたときと同じで、ホワイトニング後の歯も元の色に戻る傾向があります。気になったときは、白さをキープするために、使いのホワイトニングを行ってください。これを「タッチアップ」と呼びます。